流行が移ろう中で、変わらない美しさを持つクルマがある。アウディ・A5スポーツバックはその象徴だ。時を経てなお輝く、その造形の確かさに息をのむ。
カーマインレッドに包まれたカイエンGTS。SUVでありながら、ポルシェらしい走りと存在感を両立する。20年の進化を経て、“真っ赤なポルシェ”は新しいかたちで息づいている。
誰にでもわかるクルマの性能──スピード。レクサス IS Fは、“速いこと”の純粋な喜びを思い出させてくれる。
白いボディに直6ツインターボを隠し持つ、90年代トヨタの名作。上質さと速さを兼ね備えたチェイサー ツアラーVは、ATでこそ味わえる静かな熱を今に伝える。
音もなく滑り出し、街をすり抜けるたびに気分が軽くなる。BMW i3は、静けさと軽さが生み出す新しい心地よさを教えてくれる。充電を気にせず動ける頼もしさと、手のひらに収まるサイズ感。いまこそ、日常の相棒として選びたい一台だ。
世代を超えて同じ系譜を味わう。996の切れ味と997の軽やかさ。その違いを確かめることは、スペックではなく感性を測る行為に近い。この997GT3は、そんな“人の手で操れる感性”を残した、最後の一台かもしれない。
トレンドの中心から少し離れた場所にこそ、新しさがある。ジュピターレッドとブラックの組み合わせが、Gクラスの“変わらないかっこよさ”をいまの時代に映し出す。
ロータリーの響き、オープンの匂い、黒いボディの艶。速さではなく、気持ちよさで魅せるスポーツカー。30年を超えても、RX-7はカッコいい。
飾り気のないデザインと、素直な機械の手応え。見た目も走りも派手さはないが、いま改めて触れると新鮮に映るゴルフ3。特別扱いされていないからこそ、人と被らず、次のネオクラを先取りできる選択だ。
暴力的な速さと、上質な静けさ。そのどちらもがこのクルマの真実だ。E55 AMGは、スーパーチャージャーが奏でる最後のAMGとして、極上と過激という二つの顔をいまも併せ持つ。
静寂の中に力を秘め、穏やかさの奥で本能が目を覚ます。レンジローバー・オートバイオグラフィ P550eは、電動化の時代における“王者”の新しい在り方を示す。いま、この瞬間の新しさを感じるための一台だ。
勇ましい咆哮と鋭敏なドライビングフィール。サーキットの緊張感をそのまま公道に持ち込んだような996型911GT3は、挑戦することの歓びを思い出させてくれる一台だ。