セダンの落ち着きとミニバンの視界を併せ持つ、特別なオデッセイ VZ。V6とダブルウィッシュボーンが生む滑らかな走りは今も魅力的で、整備履歴も充実した一台だ。
特別ではないからこそ、見えてくる本質がある。この4代目シビックのベースグレードに、ホンダというメーカーの哲学が滲む。
デフォルメの効いたデザインと、正直すぎる足まわり。そしてターボ。40年前のホットハッチに詰まっていたのは、速さではなく、“ちいさな冒険”の楽しさだった。
回して、つないで、さらに踏み込む。リアが流れる感覚を受け止めながら、コーナーを抜けていく。それだけのことが、ただただ楽しい。
6代目(FL5)ホンダ・シビック・タイプRに試乗。テクノロジーとエモーションの両立に舌を巻いた。「タイプR」の現代解釈がどんなものか、明らかにする。