北欧の知性と柔らかな空気感をまとうサーブ9-3カブリオレ。E46やCLKとは異なる言語で存在を語り、20年を経ても現実的に選べるネオクラシックだ。
北欧の航空機メーカーが手がけたサーブ900には、デザインにも走りにも哲学が宿っていた。丁寧に整備を重ねながら、12万kmを走り続けてきたこの一台に触れて、その思想の輪郭が、確かなかたちとなって伝わってきた。