フェラーリの名を冠す以上、動力性能に関してもはや素人がとやかく心配する範疇ではない。ではこのクルマの性質上、次に必要とされるものは何か?「日常モード」も魅力だ。
かわいさと上品さ、使いやすさと安心感。そのどれもをちょうどよく持ち合わせたジャガーEペイスは、“自分らしく乗れる”を叶えてくれるクルマだ。
乗る前から分かっている。当たり前だ、これはいいに決まっている。一旦ターボに舵を切ったモデルを時代に抗い再び自然吸気に戻すということは誰しもができることではない。
美意識とマーケティングが手を組んだとき、メルセデスはCLSという形にたどり着いた。
誰かが選んだ装いに、自分と通じる価値観や、まだ知らなかった美意識を感じたとき──そこにこそ、中古車選びの醍醐味がある。
ドイツ生まれ、アメリカ育ち。精緻と奔放の両極を横断するようにして生まれたクライスラー・クロスファイアは、型にはまらない自由な感性に寄り添う。
6速のRRに乗っているんだ。屋根は開いてライトウェイトでコンパクト。鼻息の荒いレセンス読者なら一瞬であらゆる時代の「911」を連想するだろう。あの、違いますよ!
なりふり構わず突き詰めると、それはいつか孤高の存在になる。しかし工業製品の場合、その存続可否は市場が欲するのかどうか。SUV、ミニバン。LSはどう生き残るのか。
V12エンジンがGクラスのボンネット下に収まらなかったとき、メルセデスAMGはどうしたか?そのまま斜めに押し込んだのだ。もはや兵器の香りすら漂うではないか。
カレラSベースで1963台のみ生産。しかしガワだけの限定車にあらず。3.8リッターのRRに通常組み合わされないワイドボディを装備し、このモデルのみの設定が輝く。
リセールをさほど気にする必要のないモデルを選ぶ際、思い切ってこんな個体はどうだろう?乱暴な足し引きで新車価格はAMG63の約半額、しかし色味の注目度はその何倍?
あたり一面の空気を、そのままスカンジナビアから運んできたかのような雰囲気へと変えてしまうシルバーのボルボV40。控えめでありながら、確かな存在感の一台を味わう。