終売から時間が経ち、見慣れた存在になったザ・ビートル。だが冬の冷たい空気の中でルーフを開けると、この小さなオープンカーが持つ高揚感が鮮やかに蘇る。忘れられつつある今こそ選びたくなる一台だ。
50年の節目に、ターボという文化の輪郭をあらためて形にした限定モデル。走りは最新の911ターボそのままに、内外装へ刻まれた“時間の層”がこの一台の本質を静かに語る。
スクエアな造形と5.0リッターV8スーパーチャージャー。自社設計エンジンを積む初代レンジローバー・スポーツは、現代の洗練とは異なる力強さを持つ。時代を超えて残る“英国の粋”を味わう一台。
軽さと高回転NAがつくる荒削りな躍動感。まっすぐ走ることすら気まぐれな小さなじゃじゃ馬に触れると、今のダイハツからは想像できない熱量が立ち上がる。
前回のテスラ・モデル3に続く、2度目の長距離EV試乗。今回はポルシェ・タイカン、その中でも実用性を大きく押し広げた「クロスツーリスモ」だ。
これまで電気自動車にほとんど触れてこなかった筆者が、テスラ・モデル3を長距離試乗してみた。結果から言うと、想像以上に面白いクルマだった。
2代目パナメーラの頂点・ターボS。圧倒的な性能と存在感を兼ね備えたその完成度は、いま改めて“最高”という言葉を思い出させる。希少でありながら、いまや現実的な存在となったこの一台が、他にはない特別感を与えてくれる。
荷物を積むだけじゃもったいない。フィアット・デュカトL3H3は、広い荷室と快適な走りで、仕事にも遊びにも応えるトランスポーター。使い方を考えるだけでワクワクしてくる自由な一台だ。
カリナンの官能を知っていても、なお「欲しい」と思わせる完成度。構築美と理性で魅せる、レンジローバー最上位──SVが描く新しいラグジュアリーのかたち。
特別ではないからこそ、見えてくる本質がある。この4代目シビックのベースグレードに、ホンダというメーカーの哲学が滲む。
流行が移ろう中で、変わらない美しさを持つクルマがある。アウディ・A5スポーツバックはその象徴だ。時を経てなお輝く、その造形の確かさに息をのむ。
カーマインレッドに包まれたカイエンGTS。SUVでありながら、ポルシェらしい走りと存在感を両立する。20年の進化を経て、“真っ赤なポルシェ”は新しいかたちで息づいている。