真っ赤なボディに跳ね馬のバッジ。この小さなクルマに宿るのは、アバルトとフェラーリの情熱が交差した昂揚感だ。
ガソリンエンジン最終型となるマカンGTS。2.9リッターV6ツインターボの牙を備え、SUVの姿にスポーツカーの本質を宿す。
フロントに6.3リッターV12を抱え、4つのシートと4輪駆動を備えたフェラーリ。GTC4ルッソは矛盾を美学に変え、スポーツカーの血統とラグジュアリーGTの快適性を同時に叶える。
定番のGクラスらしさから少し離れて、それでも確かな存在感を放つ1台。見せびらかすためではなく、自分の感覚にフィットする。そんなGクラスと過ごす時間に、確かな心地よさを感じた。
Z世代との価値観や相性、ジェネレーションギャップに悩む高年世代は多い。しかしここに団塊世代も団塊ジュニアも大好きな「Z世代」がいる。90年代に生まれた「993」だ。
鮮やかなレモンイエローに低走行、珍しいハッチバックとサンルーフ。20年を経てもなお、暮らしを明るくしてくれるフランス車の相棒、それが初代ルノー・カングーだ。
RVブームの熱気のなか誕生した2代目スプリンターカリブ。4WDとMTで味わう走りは、日常を越えて気軽な冒険へ誘い、いまなおレジャーの相棒であり続ける。
自動車史を塗り替えた初代ロードスター。その文化的価値と走る喜びを、オリジナルを守り抜いた一台で、今あらためて味わう。
快適さを極めた現行とは異なり、先代にはまだ“ゲレンデらしさ”が息づいている。無骨さと上質さを併せ持つこの一台が、あえて旧モデルを選ぶ意味を教えてくれる。
華やかな4WDブーム以前に現れた直線的な赤いセダン。3代目レオーネは「どこへでも行ける」というスバルの哲学の原点を、いまも伝えている。
官能的なブッソV6と、独自のQシステム。アルファ156は、ただのセダンに収まらない熱を秘めていた。あの頃のアルファロメオをいまも鮮やかに蘇らせる。
多くの人にはただの“変な形の軽”に映るだろう。けれど目的を持つ人にとっては、工夫が詰まった小さな相棒になる。そんなミニカトッポは、夢を積み込んで走る楽しさを教えてくれる。