フェラーリ12チリンドリは「Production Cars部門」で受賞し、同車を"未来を見据えつつ、伝統と切り離せない絆を持つ存在”であると審査員は評価した。
フェラーリのフロントエンジン自然吸気V12。その最新モデル「12チリンドリ」と、一世代前にあたる「812スーパーファスト」。通常ラインナップにおけるフラッグシップと呼ぶにふさわしい2台の試乗から、スーパースポーツの象徴でもあるこのブランドが次に描こうとしている未来の輪郭を探る。後編は、その未来を示す存在ともいえる12チリンドリに乗り込んだ。
フェラーリのフロントエンジン自然吸気V12。その最新モデル「12チリンドリ」と、一世代前にあたる「812スーパーファスト」。通常ラインナップにおけるフラッグシップと呼ぶにふさわしい2台の試乗から、スーパースポーツの象徴でもあるこのブランドが次に描こうとしている未来の輪郭を探る。全2回の前編では、812スーパーファストに触れた印象から。
イタリア大使館で開催のイベントにて、フェラーリF80が日本初披露された。パフォーマンスとスタイルへの重要なビジョンを共有、レガシーに刻まれる新たな章となる。
フェラーリの名を冠す以上、動力性能に関してもはや素人がとやかく心配する範疇ではない。ではこのクルマの性質上、次に必要とされるものは何か?「日常モード」も魅力だ。
V8スポーツモデル(今はV6も忘れてはならない)とは異なり、一見さんお断り。の雰囲気が漂う4シーターV12の跳ね馬。ルッソ(贅沢)な人々は密かに楽しんでいる。
今や「ピッコロフェラーリ」という言葉は死語に近いものかもしれない。不思議なことに日本のV8人気は意外なほど高いことは周知の通りだ。さて祖先を知る旅へ出かけよう。
この旅は、フェラーリの革新的技術と日本の永遠の魅力が融合する稀有な機会で、プロサングエの魅力を余すところなく伝え、プロサングエが単なる移動手段でないことを実証。
街中でFFを目にしたとき、「あぁFFか」と「あの人ほかにどんなクルマ持っているんだろう」では、クルマとカーライフに対する造詣深さが一瞬で露呈するかもしれない。
過去のフェラーリ受賞車両は、2014年のF12ベルリネッタ、2016年のFXXK、そして2020年のモンツァSP1であり、最新が今回の4ドア、プロサングエだ。
フェラーリ328GTSに試乗して以降、様々な方面から、フェラーリ308に乗れば、もっとお互いの良さがわかると言われた。試乗を経て、それは本当だとわかった。
フェラーリ328GTSは、デビューから40年が経とうとした今でも格別な存在だ。その理由に、味わいの濃さ、そして当時図抜けた完成度の高さがある。