アストンマーティンといえば、1台1台をテーラーのスーツのように作り上げるメーカーです。新車オーダーをするのも魅力的ですが、あり物と出会うその特別感もこのメーカーの車は計り知れません。さて、今回の主役のアストンマーティンはそんな特別な出会いになって欲しい一台になります。
Vantage 110th Anniversary Midnight Edition
アストンマーティンブランドの創立110周年を祝して特別に、日本のみに設定されたビスポークモデル。
特別注文を受け付ける Q by Aston Martinにて作られている特別限定モデルです。
ここで少しだけ"Q"とは何か?という事ですが、このオーダーメードシステムは、カラーやステッチ、素材にそもそもボディーワークまで。
多くメーカーのオーダーメードシステムの中でも高いクオリティかつ自由度も高い事から、希望に沿う事でユニークな1台を作れるシステムです。
思わず007シリーズの毎度無茶なジェームズ・ボンドの要望に応える"Q"を想像しますよね。
公式に関係ないとされていますが、お互いにワンオフアストンマーティンの製造をしている事には変わりは無いのが面白いのですが・・・。
今回の主役のヴァンテージも、特徴的な3つの緑を使いつつ魅力的に仕上がっているのが特徴です。
まず1色目が暗めのグリーンのこのカラーで、その名もMinotaur Green(ミノタウルスグリーン)!
光の当たり方でかなり表情の変わるメタリックカラーなのが特徴の特別なカラーなのです。
そのカラーに溶け込むように使われているのが2色目のボンネットダクト、ミラー、ルーフのグリーンカーボン。
この近寄らないとわからない質感は、駐車場で乗り込もうとするたびに眼福で、所有欲を満たしてくれます。
ドアを開ければ、最後のForest Green Semi Anilineのグリーンレザー。
シートのパンチングの配置、センターコンソールにもグリーンカーボンが使われていてこちらはマット仕上げになっています。触れる部分も抜かりありません。
搭載するエンジンはメルセデスAMG製の4.0L V8ツインターボ。510PS/685Nmを発生させます。
後輪駆動のスポーツカーのお手本のような軽量で剛性の強いボディ。広範囲のトルクがカバーしながら楽しめるモデルでもあります。
芸術品のような素晴らしい質感とスタイリングを両立しながら、クルマとして走りも一流な一台です。

永井陽向 Hinata Nagai
絵本よりも中古車情報誌を隅々まで読み込んでいた幼い頃。それ以来、ずっとクルマに魅せられてきた。高校生の時に初めたInstagram「hinacars」では6年間で2000台以上の写真と解説を投稿。最新モデルから名車と呼ばれるクラシック、そして誰も気に留めないような隠れた一台まで。日々クルマとの新しい出会いがあり、そのたびに胸が高鳴る。その“ワクワク”を、クルマオタクとしての視点で丁寧に言葉へ落とし込みながら、読者のクルマ人生をより豊かにしていきたいと考えている。







