JLR ジャガーランドローバー 循環型リサイクルにおいて大きな技術的進歩

ラグジュアリーメーカーであるJLRは、現在このマテリアルをすでに製造工程に投入しており、近々プロトタイプ車両を使っての大規模な使用テスト実施を目指している。

ラグジュアリーメーカーであるJLRは、現在このマテリアルをすでに製造工程に投入しており、近々プロトタイプ車両を使っての大規模な使用テスト実施を目指している。

大きな技術的進歩

JLRは、使用済み車両から回収したポリウレタン製シートフォームを新しいシートに再利用できるようにした。ことにより、循環型リサイクルにおいて大きな技術的進歩をしたと発表。

これは、DowのMobilityScienceマテリアルの革新と、自動車用シートの世界的リーダーであるAdientとの協力によるもので、循環型シートフォームを自動車に利用することに成功したのは初めてのことだ。

JLR ジャガーランドローバー 循環型リサイクルにおいて大きな技術的進歩

ポリウレタンフォームは耐久性を重視して設計されているため、リサイクルが難しいことで知られており、また、最終的には埋め立て地に廃棄され、数世代にわたり土壌に残る可能性があると言われてきた。

従って循環型のサプライチェーンを構築することで、JLRは排出量の低減、廃棄物の削減、車両用低炭素シートフォームの安定供給を実現できるようになる。

リサイクルフォームは新しい「循環型シート」を構成する要素のひとつとなり、高性能を維持しながらCO2e(二酸化炭素換算)排出量を半減させ、1シートあたり44kg以上のCO2eを削減できると試算。

これは、スマートフォン約3000台を充電するのに相当する。

JLR ジャガーランドローバー 循環型リサイクルにおいて大きな技術的進歩

自動車はこれまで、寿命を迎えた後、分解や材料の分別のしやすさについて、あまり考慮されずに設計されてきた。

分別が難しい混合材料、固定方法、接着剤を使用しているため、廃棄物の削減とリサイクルはほぼ不可能である。

JLR Circularity Labは、サステナビリティ、エンジニアリング、調達、デザインからなる分野横断的なチームを結集することで、こうした課題の解決を目指しており、各チームは、サプライヤーやマテリアルの専門家と密接に協力しながら、「実践を通じて学ぶ」アプローチによって車両を分解し、リサイクルの障壁を理解、克服していく。

JLR ジャガーランドローバー 循環型リサイクルにおいて大きな技術的進歩

ラボからのデータは、車両開発の初期段階で意思決定を行うために提供され、これらのデータは、ガラス、スチール、アルミニウム、ポリマーなどのマテリアルをサプライチェーンに戻し、高品質基準を維持しながら新車に技術的に再利用できるか検証するテストに直接反映。

JLR Circularity Labは、JLRのビジネスが環境、社会、コミュニティへの影響において新たなベンチマークとなることを目的とした「REIMAGINE」戦略の実現に寄与し、その中心となるのが、より資源効率の高い経済を目指す、循環型経済に対する意欲的なビジョンである。

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