ロールス・ロイスは顧客の愛するペットにインスパイアされた、世界で一台の特別なスペクター・ベイリーを発表。プライベート・オフィス・ニューヨークを通じて完成した。
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愛らしく心温まるオマージュ
ロールス・ロイスは、スペクター・ベイリーを発表した。
長年にわたってロールス・ロイスの顧客である米国在住の夫妻のためにつくり上げられたこの一台は、彼らが愛するラブラドール・レトリバーとゴールデン・レトリバーのミックス犬のベイリー、そしてベイリーと共に過ごす喜びに満ちた日々に捧げられた、愛らしく心温まるオマージュだ。
スペクター・ベイリーは、時を超えて心に残る非常に個人的な意味を宿した、忘れがたい一台をつくり出すことのできるビスポークの力の大きさを体現している。
スペクター・ベイリーのためのビスポーク・ペイント:独特の毛並みを捉えて
スペクター・ベイリーのために、グッドウッドにあるホーム・オブ・ロールス・ロイスのペイント・スペシャリストたちは、本モデルを依頼した専用のカラーを組み合わせた虹色の2トーン仕上げを開発。
ボディは、「クリスタル・フュージョンを重ねたビューティフル・ベイリー(Crystal Fusion over Beautiful Bailey)」で仕上げられ、ベイリーの耳の柔らかな毛並みから着想を得た色調だ。
上部は、「クリスタル・フュージョン(Crystal Fusion)」で輝き、光の当たり方によって微細に色彩が変化するダイナミックな虹色仕上げ。
ショルダーのコーチラインには、ベイリーの肉球の跡を正確に再現したデザインが施され、スピリット・オブ・エクスタシー像に合わせてローズ・ゴールドで手塗りされている。
インテリア・スイート:鼻先から尻尾までユニークに
スペクター・ベイリーのインテリアは、モカシンとクリーム・ライト・レザーで仕上げられ、ベイリーの毛色を彷彿とさせるダーク・スパイスとキャスデン・タンのアクセントが美しく引き立てる。
ウッド・サーフェスには、高光沢仕上げのロイヤル・ウォールナットのベニアで仕上げられた。
インテリアの中心となるのは、後部座席の間のウォーターフォールに配された、生き生きとしたベイリーの姿を描いた寄木細工の肖像だ。
この精巧なアートワークは完成までに4か月以上を要し、180枚を超えるベニヤを組み合わせて製作された。
ベイリーの毛並みの温もりと質感を表現するため、職人たちは多種多様な天然のベニヤを探究し、木目の方向、色調、質感を組み合わせて試行を重ねた。
自然な色合いと模様を基準に一枚一枚選定され、染色や人工的な処理は一切施されておらず、ベイリーの舌の表現には、ロールス・ロイスではこれまで使用されたことのない4種類のベニヤ(パープル・ハート、チューリップウッド、ラウロ・ファイア、ペア)を組み合わせて、微妙な色調の変化を表現した。
最終的には9種類のベニヤが用いられ、22の自然な色調を活かすことで、驚くほどの温かみと写実性を兼ね備えた肖像が完成。
ダッシュボードの助手席側には、ベイリーへ捧げるもう一つの小さな寄木細工のモチーフがあり、彼の肉球の跡を正確に再現したデザインが施されている。
このデザインは、ドアシルに配されたビスポーク・ローズゴールドのトレッドプレートを縁取るフレームにも刻まれ、ドアを開いた瞬間にささやかな喜びをもたらす。
スペクター・ベイリー:忠実な友に捧げる永遠のオマージュ
スペクター・ベイリーは、精緻さと静かな遊び心、そして愛情を込めて手作業で仕上げられた、喜びに満ちた献身の表現だ。
愛すべき伴侶を祝福するとともに、ビスポークの無限の可能性を讃える一台となっている。












