- メルセデス・ベンツ / Vクラス V220d エクストラロング(2022)
「エクストラ」がもたらすもの
メルセデス・ベンツVクラスの中でも、エクストラロングが主役。ホイールベースが長くなった利点のみならず運転の印象も。

Vクラス それぞれの長さ
ついに「エクストラロング」に乗る時がきた。メルセデス・ベンツVクラスの3種類ある全長のうち最も長いモデルである。
まずは、3種類のモデルをおさらいしよう。
Vクラス
全長:4905mm
※AMGラインPKGは4910mm
全幅:1930mm
全高:1930mm
ホイールベース:3200mm
Vクラス・ロング
全長:5150mm
※AMGラインPKGは5155mm
全幅:1930mm
全高:1930mm
ホイールベース:3200mm
Vクラス・エクストラロング
全長:5380mm
※AMGラインPKGは5385mm
全幅:1930mm
全高:1930mm
ホイールベース:3430mm
簡単にまとめると、標準車とロングはホイールベース共通の全長違い。エクストラロングはホイールベースから異なる。
近い全長とホイールベースの車を探してみた。ロールス・ロイス・ゴーストだ。エクストラロングのサイズがかなりのものであることが、おわかりいただけるだろう。箱物でいうとトヨタ・グランエース。とはいえVクラス・エクストラロングのほうが8cm長いけれど。
なお、2、3列目の広さは標準車と共通。3列目シート後部の荷室容量が光る。そのサイズ、なんと1410〜5000リッター。ロングの1030〜5000リッター、標準車の720〜4500リッターと比べると大きさをおわかり頂けるだろう。
エクストラロングの魅力は
スライドドアを開いてまず驚くのはその静けさ。モーター音やレールとパーツが発する摺動音もしない。ファミリーカーとエグゼクティブカーの明確な違いはこんなところに出る。
ドアを開けると広大な足元スペースとともに大きくて立派なシートが現れる。もっとも後ろにスライドすると、3列目が狭くなる一方で、これ以上スペースが必要か?と思えるほどの足元スペースに。身長2mの人がアシを伸ばしきってもまだ余裕があるはずだ。
シートは、ふわふわというより、ぎっしり中身の詰まったドイツのそれ。前後スライドが手動である点は、取り外し可能というメリットのトレードオフ。2列めをエグゼクティブ使用するならば、むしろ前後よりも、背もたれの調整の方が多いだろうから気にすることではなさそうだ。
何より広大。自動車の移動でこれ以上の広さと高級感を求めることは難しいだろう。
せっかくなのでみずからがハンドルを握って運転した印象も。2列め同様、ドライバーズシートも頼りがいのある感触だ。視線の高さもよいし、インターフェイスがモダナイズされている点も価格に対する満足度を高める。
1949ccのディーゼル・ターボ・エンジンの音は、速度が高まるに連れて目立たなくなる。
マイナーチェンジ後に、19インチホイールがもたらす乗り心地が改善されたと述べる者もいた。
需要を察知し、きちんと作り込む。
Vクラスが流行とは別のレイヤーで人気を維持する理由を垣間見た。