レセンス・オリジナル。第二段は、メルセデス・ベンツVクラスがベースです。黒い顔に、黒いお尻…。不思議な組み合わせの背景に迫りました。見れば見るほど欲しくなる…?
黒い顔のVクラス
赤いメルセデス・ベンツVクラスってだけで、珍しいと思います。
そうですか?たしかにそうかもしれませんね。
レセンスには、常に複数台、赤いVクラスがあるんですよ。
たしかに、言われてみれば…。
さらにこの車、顔が、いや、いろんなところが黒い!
この組み合わせはとてもめずらしいでしょうね。日本で他にないかも?
Vクラスって、メルセデス・ベンツの中ではMPVとはいえ、世間的にみたらいわゆる「高級車」じゃないですか。
そんな車を、黒く塗り分けちゃって…。正気ですか!?
そう思われても無理はないですよね。
ちゃんと理由があるのですよ。
聞かせて頂けますか?
Vクラスって、堅苦しいときがありません?
え?まさかそれだけ?
それだけですよ?
……。
アルファード、好きですか?
大っきらいです。道を走ってても、うんざりします。あの車に乗った瞬間、強気になる人、多くないですか?下品ですよ。
ハンドルをこうガッと斜めに掴んで、身体を斜めにして乗ってるイメージ。田舎の飲み屋街を肩で風切りながら闊歩するヤンキーみたいです。
これなんです。
というのもですね、車を「くくり」として見られることが多いですよね。
全員が全員「ワル」じゃないのに、一部の人が車全体のイメージを決定づけることがあるのですよね…。
たしかに。
いや実はね、Vクラスさえ、ちょっとワルなイメージに引っ張られている感じがするんです。
白や黒のボディカラーが多い上に、ワンボックスだからかな…。
否定はできませんね。フォーマルな色が多いのも理由でしょう。
そこでわれわれは、もっと自分のスタイルで、カジュアルに乗れないものかと考えたわけです。
赤いボディってだけで十分な「ハズシ」になると思うのですが、ホイールやドアノブまでマットブラックに塗装しました。
一気にアウトドア感が増すものなのですね。
ルノー・カングーみたいな…。
いいところ、突いてきますね(笑)
布シートを組み合わせた車をベースにしたのも、やはりカジュアルさを求めたからです。
緊張感が低減され、リラックスしてきます。
私ならエンブレムまで黒く塗っちゃうけど…。
エンブレムは、出自を大切にしたつもりです。
なんでも黒に塗るのって実は簡単なんですけれど、少しだけメルセデス・ベンツらしい優等生感を出したかったんです。
ホイールだって純正品ですよ。
かなり細かいこだわりですが、確実に効くツボみたいに、きちんと押さえるべきポイントを押さえている…と。
褒めすぎでは…?(笑)
セットアップにスニーカーだとか、ダブルのジャケットにスウェットパンツみたいな、フォーマットとカジュアルのバランス、癖になりそうです。
お見積り、ご用意いたしますね。
アッアッ!(汗)
車はオリジナリティがあってなんぼかもしれません。ラグジュアリーカーを絶妙なバランスで、自分の歩調で楽しむ。ある意味、本当の贅沢は、こんなことなのかも?