ハウスで育てられた華やかな花ではなく、野に咲く草花のような美しさ。本国の香りを残した6MTのSLK200には、“素のまま”の魅力があった。
定番のGクラスらしさから少し離れて、それでも確かな存在感を放つ1台。見せびらかすためではなく、自分の感覚にフィットする。そんなGクラスと過ごす時間に、確かな心地よさを感じた。
クルマの機構どうこうを長ったらしく語るより、座った時にこのクルマから見える景色がどう映るのかを語るのも悪くない。そんなクルマの選び方をすることもある種の贅沢だ。
美意識とマーケティングが手を組んだとき、メルセデスはCLSという形にたどり着いた。
リセールをさほど気にする必要のないモデルを選ぶ際、思い切ってこんな個体はどうだろう?乱暴な足し引きで新車価格はAMG63の約半額、しかし色味の注目度はその何倍?
最新令和の今風な超絶イケメンの中身は、実はコテコテの昭和頑固オヤジ? 今風な超絶美女の中身は、古き良き奥ゆかしい女性? 温新知故とも言えるカブリオレの登場です。
ビジネス企画で異業種の異色コラボというものが意外なヒットにつながることがある。名車×ディーゼル×ハイブリッド。これを自社で企画出来る所がメルセデスの凄さなのだ。
仕事でも何でも「見える化」を推し進めれば、「ムダ・ムリ・ムラ」を指摘され、改善の末に全てに余裕なき現状に陥るものだ。大切な余白を失った現代人に思い出してほしい。
当時どれだけの人がこのSLに憧れたことだろう。オープンで街に山に繰り出すには必然的に重いハードトップ置き場が必要で、それもある種の購入資格みたいなものであった。
普通車と言えば「たった4つ」のタイヤの上に塊が乗った状態で走る。その走りをBEVだろうがなんだろうが「良い車は良いクルマ」として評価が下されていくべきなのだ。
一昔前のスポーツ選手(特に野球)=「ベンツ」だった。理由は簡単。資本の身体を守るため。守るものが出来た貴方、どうですか?
「新しいの出るなら注文入れといて」と試乗なんてせずとも、案内だけで「S」から「S」へ当たり前のように毎回乗り換える。旗艦はそんな層から文句が出てはならないのだ。