ミニ・コンバーチブル・クーパーDCT(FF/7AT)全方位的に好感度しかない

3代目となるミニ・コンバーチブルに試乗。見た目、走り、遊び心、質感の全方位でひたすら好印象のミニ、さらに屋根が開くコンバーチブル。もうこれしか愛せない人多数。

3代目となるミニ・コンバーチブルに試乗。見た目、走り、遊び心、質感の全方位でひたすら好印象のミニ、さらに屋根が開くコンバーチブル。もうこれしか愛せない人多数。

3代目には3種類の外観

今回のテスト車は、3代目となるミニ・コンバーチブル。この世代、2015年の東京モーターショーが日本における初公開。

2018年5月には一度目のマイナーチェンジを果たす。テスト車もマイチェン後の個体だ。さらに2021年、もう一度マイチェンが実施される。

つまり3種類の外観が存在し、一度目の外観変更における識別ポイントは「ユニオンジャックのテールライト」、2度目は「ぐるりとヒゲのようにつながったフロントグリル」と覚えておくとわかりやすいだろう。

ミニ・コンバーチブル・クーパーDCT(FF/7AT)全方位的に好感度しかない
ミニ・コンバーチブル・クーパーDCT(FF/7AT)全方位的に好感度しかない

テスト車をもう少し掘り下げよう。

デザインアイコンである丸いヘッドライト、六角形のグリル、クロームパーツは活かしつつ、最新の「MINI」ロゴ、丸型LEDデイライトなどが新規で採用された。

さらに「ミニ・コネクテッド」なる車載通信モジュールが投入される。ドライバー×車×周辺環境をネットワークでつなぎ、利便性と安全性を高めるテレマティクスサービスである。

ミニ・コンバーチブル・クーパーDCT(FF/7AT)全方位的に好感度しかない

またガソリンエンジンを搭載するミニのトランスミッションは、6速オートマティックから、7速デュアルクラッチに置き換わった。

コンバーチブルには3種のモデルが設定される。クーパー、クーパーS、そしてジョン・クーパー・ワークス。クーパーは1.5リッター直3ガソリン、それ以外の2モデルは2リッター直4ガソリンエンジンだ。

テスト車はクーパー。つまりもっとも基本的なコンバーチブルモデルである。

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元気になるビタミンを

ソラリスオレンジというボディカラーのコンバーチブルは、見るだけで元気になるビタミンをたずさえているように感じる。ホイールは黒く塗られており、スポーティだ。

ボディサイズは、全長:3835mm、全幅:1725mm、全高:1415mm、ホイールベース:2495mm。パーソナルなサイズ感で、ディテールは見れば見るほど愛らしい。

くわえて「MINI Yours(ミニ・ユアーズ)」と呼ばれるオプションプログラムを組み合わせている。ミニによると「選び抜かれた素材、ディテールにこだわり洗練されたデザインにより、一層上質な仕上げにする」もの。本アロイや本木目、やわらかいナッパレザーを取り入れたり、装飾が増える。

ミニ・コンバーチブル・クーパーDCT(FF/7AT)全方位的に好感度しかない

ミニらしい遊び心も多く、「オールウェイズ・オープン・タイマー」はその象徴だと思う。スピードメーターの中の液晶にあるタイマーは、屋根を開けて走った累積時間が刻まれる。

ミニ・ユアーズのプログラムのひとつ、ヘリンボーン柄でデザインされたユニオンジャックのソフトトップは、一般的なサンルーフの範囲までスライドして開くことができ、そのまま走れる。フルに開けば頭上の空間が大きく広がる。四座カブリオレならではの魅力だ。

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じつにアイコニックだ

乗り込んで、シート調整をして驚く。思ったよりも低いところまで座面が落ちる。ステアリング調整幅も大きく、まるでスポーツカーのようなポジションを取ることができる。

トグルスイッチの方式をとったエンジンスターターを押すと、1.5リッター直列3気筒ガソリンエンジンが瞬時にONになる。元気なサウンドが響く。うるさくはない。

ミニ・コンバーチブル・クーパーDCT(FF/7AT)全方位的に好感度しかない

走り出す。アクセルペダルを軽く踏んだ状態から勢いのよい加速を披露する。乗り心地はすこし硬いかな?と思うが、ミニ全体のキャラクターにマッチしており、総合的な印象はビビッドだ。

スパスパと変速する7速デュアルクラッチトランスミッションもいい仕事をする。キャラクターの助けにもなっている。

ミニらしいステアリング入力への鋭敏な反応も健在。屋根を大きく開け放ってもわかりやすい剛性低下は見受けられない。

また開け放った幌が蛇腹の様に折りたたまれて、車体後端にちょこんと乗っているのも、じつにアイコニックだと思う。

ミニ・コンバーチブル・クーパーDCT(FF/7AT)全方位的に好感度しかない

総じてミニ・コンバーチブルは、ソリッドでビビッド。乗っていて元気になる。

そのうえありがたいことに、スイッチひとつとってもドイツクオリティだ。しっかりしており、質感が高い。

ゆるっと、しっかりしたクルマに乗る。スタイルをもって、でも不安のないクルマに乗る。言葉にならぬ価値提供がなされているから、ミニは人気なのである。と、実感した次第。

SPEC

ミニ・コンバーチブル・クーパーDCT

年式
2018年式
全長
3835mm
全幅
1725mm
全高
1415mm
ホイールベース
2495mm
車重
1330kg
パワートレイン
1.5リッター直列3気筒ターボ
トランスミッション
7速AT
エンジン最高出力
136ps/4500rpm
エンジン最大トルク
220Nm/1480~4100rpm
サスペンション(前)
ストラット式
サスペンション(後)
マルチリンク式
タイヤ(前)
205/45R17
タイヤ(後)
205/45R17
メーカー
価格
店舗
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