A3シリーズは、このセグメントのパイオニアとして日本でも高い人気を誇る。今回発表のS3/RS3は、昨年12月に大幅アップデートされたA3シリーズをベースとする。
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S3/RS3を大幅アップデート
アウディはA3スポーツバック/セダンシリーズのスポーツグレードであるS3/RS3を大幅にアップデートして発売。メーカー希望小売価格(税込)はS3が756万円~771万円、RS3が906万円~925万円。
S3/RS3シリーズには、MMIよりデザインパターンを4種類選択することができるデジタルデイタイムランニングライトを標準装備する。
デジタルデイタイムランニングライトは、マトリクスLEDヘッドライトのハウジング上端に3列に配置された24個のピクセルエレメントを使用して作成され、マトリクスLEDヘッドライトを標準とするS3/RS3シリーズのシグネチャーパターンは4種類となる。
最高出力が333psにパワーアップしたS3
S3に大幅なアップグレードが行われ、数多くの新しい機能を搭載し、出力の向上、トルクスプリッターの採用等により、パフォーマンスとハンドリングが研ぎ澄まされた。
S3は今回のアップデートで、最高出力333psを達成する2.0TFSIエンジンを搭載し、7速Sトロニックとクワトロを組み合わせる。
さらに、RS3に採用されていたトルクスプリッターをS3にも装着しており、リヤアクスル左右のトルク配分を自在にコントロールすることにより、アンダーステアを防いで俊敏なコーナリングを実現する上、サスペンションは、標準モデルに比べて10mm低くなっており、オプションでダンピングコントロールサスペンションを選ぶことも可能となった。
ニュルブルクリンクのクラス最速レコードホルダーRS3
コンパクトなトップモデルであるRS3は、今回のアップグレードで、さらにスポーティになった。
エンジンは、独特のファイアリングオーダー(点火順序)により、アウディ伝統の5気筒エンジンの深みのあるサウンドを特徴とする2.5TFSIを搭載し、更にサスペンションも標準モデルに比べて15mmローダウンされた。
最高出力は400ps、0-100km/hを3.8秒で加速、最高速度は280km/hに達することが可能で、RS専用にチューニングされたトルクスプリッターが備わるクワトロを採用する。
アップデートされたRS3は、ニュルブルクリンク北コースでコンパクトカークラス最速の7分33.123秒のラップタイムレコードホルダー(発表時点)となっている。