完成されすぎたがゆえに誤解されがちなGクラス。その本質に、走りで正面から応える一台がある。メルセデスAMGのG63。これは、エンスージアストにこそ薦めたい別物のGクラスだ。
スクエアなボディに宿るのは、612psのV12ツインターボ。見た目はクラシックなゲレンデでも、その正体は理性を超えたモンスター。AMG G65は、紳士の顔をした獣である。
V12エンジンがGクラスのボンネット下に収まらなかったとき、メルセデスAMGはどうしたか?そのまま斜めに押し込んだのだ。もはや兵器の香りすら漂うではないか。
女子で一卵性双生児の恋愛観を耳にしたことがある。曰く、姉あるいは妹と「ここが違う」、そしてそこを好きになって欲しいと。
「畏敬の念を抱く」という言葉がふさわしいのかもしれない。この12気筒の快楽さを一度覚えてしまえば、その走り出す前の独特なスターターの音だけで脳汁が垂れるのだ。
車種に限定すると、硬派と軟派なファン層が混同するクルマは多くない。「G」には某RRレイアウトのように、諸行無常のなかにも頑固な意思が共通して存在するからだろう。
ドラマを全く見ない人。曰く、いちいち他人事で翌週まで感情を引き延ばされ自分を乱されたくないのだと。腑に落ちるかもしれぬ。
メルセデスAMG E53は、その名前の通り、43と63の間に位置する「絶妙」なモデルであることが試乗を経てわかった。確実に存在する需要を、メルセデス流に解決。
メルセデスAMG SL43(R232)に乗って、従来のモデルから完全に生まれ変わったことを実感した。まるでさなぎから蝶に大変身したような華やかさと軽やかさだ。
メルセデスG400d/AMG G63の比較試乗。試乗当初は929万円差を探ろうとしたけれど、そもそも全く別の車だった。
メルセデスAMG GT 4ドアの中でも43と63を試乗したレセンス編集部。2022年1月20日のマイチェンによる違いと43や63との違いにフォーカスする。
メルセデスAMG GLC43 4マティックの試乗記。GLC43と基準車の違い、GLC63とGLC43それぞれの立ち位置を探る。