カリナンの官能を知っていても、なお「欲しい」と思わせる完成度。構築美と理性で魅せる、レンジローバー最上位──SVが描く新しいラグジュアリーのかたち。
静寂の中に力を秘め、穏やかさの奥で本能が目を覚ます。レンジローバー・オートバイオグラフィ P550eは、電動化の時代における“王者”の新しい在り方を示す。いま、この瞬間の新しさを感じるための一台だ。
いかにもなコテコテのデザインで仕上げず、シンプルにかつ大胆に。しかし個性は忘れず。ただ「消費される」デザインとは一線を画す。
レンジローバー誕生50周年を記念して生まれた「Fifty」。熟成された5リッターV8と丁寧な仕立てが、色褪せない特別感をもたらしてくれる一台だ。
もし、普段使いできるロールス・ロイスがあったとしたら?そんな空想に、現実味を与えてくれるのがこの一台だった。レンジローバー・オートバイオグラフィは、「ラグジュアリーSUV」という言葉の、ひとつの完成形だと思えた。
レンジローバーSVOデザイン・エディション2021がこの記事の主役。何が特別なのか、そしてレンジローバー4代目としての熟成は?
レンジローバー・ヴォーグとディーゼルエンジンの組み合わせは素晴らしい。さらに素晴らしいのは、2020年という最終モデルイヤーの成熟だ。まさに「有終の美」である。
レンジローバーに乗って強く感じるのは、世の中にSUVは数あれど、レンジローバーだけは他に代わるものがないということ。歴史、質感、実用性が、地位を確立させたのだ。