25歳で地元を離れ、京都へ。「ここを逃したら後悔する気がした」と竹原さんは静かに話す。RESENSEで働き始めて4ヶ月。まだ新しい土地の空気を吸い込みながら、毎日、少しずつ自分の輪郭が変わっていくのを感じているという。
車の仕事が楽しいと思えた原点
車に興味を持ち始めたのは、大学時代のアルバイトがきっかけだった。
ハイエース専門店での仕事は、作業も人との関わりも新鮮で、純粋に「楽しい」と思えた。
就職を考える頃、その感覚がそのまま仕事選びの軸になった。
選んだのは、地元の国産ディーラー。営業職として2年半働き、お客様と向き合うことそのものに、おもしろさを見出していたという。
「わからないことを誤魔化さずに正直に伝える」。
新人ゆえに逃げ道もあったはずだが、取り繕わずに向き合う姿勢だけは手放さなかった。
その誠実さが評価され、約60台を販売した。
この場所しかない
ディーラーでの日々は充実していたが、扱える車は当然ながらメーカーの新車が中心だった。
ふと気づく。「この世界だけを知っていていいのだろうか」。もっと幅広い車に触れたい──そんな思いが芽生えた。
ちょうどその頃、知り合いの紹介でRESENSEを知る。
「ここしかないと感じました。他の選択肢を想像できなかった」と竹原さんは振り返る。
地元を離れ、馴染みのない京都で働くという条件があっても、不思議と迷いはなかった。
それよりも、世界が大きく広がる予感のほうが勝っていたのだ。
覚えることの多さに素直に向き合う
RESENSEには、国産・輸入車、新旧さまざまなモデルが並ぶ。たとえ同じモデルであっても、年式やオプションでまったく別の表情になる。
「覚えることが多い、と素直に思います。でも、それが楽しいんですよね。」
入社して4ヶ月。
ディーラー時代とは比べものにならない種類の車に触れ、扱い方も自然と変わってきたという。
周囲のスピード感に少しでも追いつくため、先回りして動くことを意識している。
わからないことは誤魔化さず、正直に学び続ける。
その姿勢は、以前から変わらない。
車が好きな人に向き合うために
ディーラー時代は、「車は乗れればいい」というお客様も多かった。
一方、RESENSEに来る人たちは、車に対して明確なこだわりを持っている。
「対等にお話できるように、自分ももっと知識をつけたい」と話す。
今はアシスタントとして先輩を支える立場だが、いずれはセールスとしてお客様に向き合いたい。
そのために、毎日が積み重ねだ。
そしてRESENSEに並ぶようなクルマを、いつか自分でも所有したい。
輸入車を買うなら、どうせなら派手な色がいいという。社内で“RESENSEカラー”と呼ばれるような、一点ものの個体を。
「お客様と同じ立場に立てるようなクルマを持っていたいんです」
ただ憧れるだけでなく、そこに向かうための努力を続けている。
新しい場所で、じっくり育っていくもの
京都での暮らしにも、仕事にも、まだ慣れきってはいない。
それでも竹原さんは、前を向いている。
「お客様からも、仲間からも頼られる存在になりたい。」
焦らず、でも確かな歩幅で。彼の物語は、RESENSEで始まったばかりだ。





