マセラティは、モデナのヴィアーレ・チロ・メノッティに位置する歴史あるマセラティ工場に、マセラティのモデルを最適にカスタマイズするための拠点を新設した。
INDEX
モデナ発
新しい「オフィチーネ・フォーリセリエ・マセラティ」では、顧客の要望に限界を設けず、理想の1台を実現するための革新的な塗装プロセスを採用している。
マセラティの特徴的なエンブレムが誕生してから100年。これは単なるロゴではなく、伝統と革新、願望とラグジュアリーの象徴だ。
マセラティは常に顧客を中心に考え、それぞれの理想を実現することに注力しており、特注デザインと技術革新への大胆な投資を行い、カスタマイズプログラム・フォーリセリエによって理想の車が形作られる。
カスタマイズプログラム「マセラティ・フォーリセリエ」:
マセラティのオーダーメイドクラフトマンシップの象徴とも言えるプログラム。
顧客の声に耳を傾けるところから始まり、車のボディカラー、インテリア素材、細部の仕上げに至るまで、あらゆる要素をカスタマイズする機会を提供する。
豊富なエクステリアカラー、リバリー、ブレーキキャリパー、ホイール、そしてインテリアの組み合わせが
可能となり、フォーリセリエの顧客は、専属のデザイナーと共に、まさに自分だけの車を創り上げることが
できるのだ。
マセラティのカスタマイズには2つの方法があり、1つ目はカタログから選ぶ方法で、数千もの組み合わせの中から簡単にカスタマイズできるように、「フォーリセリエ・コルセ」と「フォーリセリエ・フトゥーラ」という2つのコレクションが用意された。
2つ目は、顧客の特別なリクエストに基づいて唯一無二のワンオフモデルを製作する完全テーラーメイドの「ビスポーク」だ。
カスタマイズコレクションは、時代を超えて愛されるデザインを好む人々、マセラティの歴史を大切にする人々のために作られており、コルセ・コレクションは、マセラティの輝かしいレースの伝統にインスパイアされており、フトゥーラ・コレクションは変革を楽しむエネルギッシュな未来志向の人々に向けてデザインされている。
コルセ・コレクション:
タイムレスなスタイルを愛し、気品あるドライブを楽しむためのコルセ・コレクションは、伝統的なレースの歴史からインスピレーションを受けている。
色彩が素材として重要な役割を果たし、歴史的な色合いを現代風に再解釈した点が特徴で、リバリーはアイコニックなレーシングカーのデザインを取り入れ、現代的なタッチを加えてペイントだけで表現、ステッカーは一切使用していない。
さらに、スポーティーでありながら洗練された「ドリームライン」と呼ばれるカラーアクセントが車体のフォルムを際立たせる。
エクステリアには、リバリーに調和する新色の専用ブレーキキャリパーを用意し、アノダイズド加工によるカラーリング、さらに高級感あふれるポリッシュ仕上げを施している。
インテリアには、タンニンレザーにインスパイアされた新しいレザーカラーや、伝統的な梳毛メランジウールを沸騰させるモダンな張地を採用している。
フトゥーラ・コレクション:
未来志向で、テクノロジーや新しい素材を好み、変化を楽しむ人々に向けたコレクション。
このコレクションでは、最新技術を活用した素材と色彩の革新を重視し、インテリアデザイン、プロダクトデザイン、スポーツウェア分野から着想を得た新素材を組み合わせるスタイルラボとして従来の枠にとらわれない試みを続けている。
美しさだけでなく、素材の性能や環境への配慮も大切にしており、ボディカラーには、より大胆で工業的な色調を取り入れ、独特な質感やマット仕上げを施す。
さらに、ツートーンのボディデザインは、予想外の極端な色調で、新鮮なビジュアルインパクトを実現している。
ビスポーク:
究極のテーラーメイドに到達するのがビスポークのワンオフカーであり、その体験は唯一無二で創造性に限界はない。
顧客の希望を完全に新しい形で具現化することが可能で、マセラティのクリエイティブ部門とオーナーが協力して特別モデルを創りあげる。
ビスポークは、カスタマイズプログラム・フォーリセリエの究極の形であり、夢を現実のものとし、卓越した個性を表現する機会を提供するものだ。
「MC20 チェロ “Less is More…?”」
オフィチーネのオープニングを記念して、マセラティは「MC20 チェロ “Less is More…?”」を発表。
これは、カスタマイズプログラム・フォーリセリエの最高傑作として製作された新たなワンオフモデルで、顧客のあらゆる要望を形にする力を体現している。
この特別な「MC20チェロ」は、バウハウスのデザイン運動からインスピレーションを得たデザインを特徴とし、専用のリバリーやボディカラーなど、精緻なディテールと複雑な仕上げが施された。
カラーリングは、バウハウスのクラシックなトーンを基本に、マセラティ独自のセンスで再解釈したもので、幾何学模様は最初のマセラティのレーシングカーに使用された“ロッソ・カパンネッレ・グロス”から、モデナの紋章を想起させる“ジャッロ・アヴィア・ペルヴィア・グロス”、そして「MC20」発売カラーである“ビアンコ・アウダーチェ”(今回は手作業による光沢仕上げ)まで多岐にわたる。