上質さと重厚感が同居するクラシックな空気、沈み込む絨毯の感触──。帝国ホテルを初めて訪れたときのあの感覚を、2代目センチュリーが思い出させてくれた。
センチュリーは乗せられるクルマだと思っていた。だが、現行型は違った。自ら走らせたくなるほどに、繊細で力強い。設計思想も、色名ひとつも、すべてが日本の美意識を宿すこの一台に、“真のトヨタスピリッツ”が息づいている。