真っ赤なボディに跳ね馬のバッジ。この小さなクルマに宿るのは、アバルトとフェラーリの情熱が交差した昂揚感だ。
便利も、静かさも、もう十分。だからこそ、いま必要なのは“操る楽しさ”の密度だ。かわいい顔をして、毒を持つ。アバルト695トリビュート131ラリーは、そんな一台だ。
見出しは何もバカにしているわけではない。アバルト595はギアチェンジ毎に、小柄なボディをまるで何かに弾かれたように小気味良く加速させ、その存在は元気に溢れている。