流行でも、ノスタルジーでもない。ただ古いクルマに、どうしようもなく惹かれる瞬間がある。1988年式クラウンは、記憶にないからこそ新鮮で、想像以上に誠実だった。静かな完成度が、「今こそクラウン」と思わせる一台だ。
新しければ「高級」という定義は、近年どこか破綻をきたしているように感じる。「高級車とは何か」を改めて考えさせられるバブル期のクラウンでその呪縛を解いてみたい。
「クラウン」の6代目。家族の昔を知りたいと思うとき、接点が多いであろう父の時代よりも、近いながらどこか隔たりを感じる祖父の時代に興味が行く傾向があるということ。