- メルセデス・ベンツ / V220dアバンギャルド エクストラロング(2024)
ヨーロッパ規格のミニバン
V220dアバンギャルドエクストラロングは、当時カタログを細かく読み込んだ人だけが気づき、思わずオーダーしたであろう希少な組み合わせです。 プラチナスイートの陰に隠れがちな仕様ですが、実はこのグレードだからこそ成立した通好みの一台だと思います。

Vクラスには標準、ロング、エクストラロングが設定され、日本で主力となるロングと比べても、エクストラロングはホイールベースを230mm延長。単なる荷室の拡大ではなく、室内そのものをゆとりある空間へと進化させています。
後席送迎を想定したプラチナスイートの設定があるため、日本では受注生産となり、待つ代わりに豪華仕様を選ぶ人が多かった印象です。
今回の車両は、そのエクストラロングでありながらグレードはアバンギャルド。当時ロングとの価格差は30万円高ほどで、知る人だけが選んだ面白い組み合わせです。
外装は希少色ヒヤシンスレッド。有償カラーの中で唯一受注生産だった色です。さらに内装は上品なベージュで、AMGラインを外しアンスラサイトウッド調パネルを選ぶことで、色のテーマを崩さず上品にまとめています。
一方で、100万円超のエクスクルーシブシートパッケージを装備し、2列目は専用シートヒーター付きとなっています。エクストラロングらしく3列目も広々としています。
エンジンは2.0L直4ディーゼルの220dで、最大出力163ps/最大トルク380Nmを発生します。
軽油仕様によるランニングコストの低さも魅力で、燃費や維持費の面でも扱いやすいパワートレーンです。
両側電動スライドドアや、リアガラスだけを単独で開閉できるハッチ機能など、日常の買い物や送り迎えで便利な装備も揃っています。
そして、この車を選ぶ理由として最大のポイントは、最大5000Lを超える荷室容量です。
圧倒的なスペースを確保でき、国産ラージミニバンを大きく上回る積載力を持っています。
豪華さだけを求めるならプラチナスイートという選択肢があります。一方、この一台は運転する楽しさも、積む実用性も、維持のしやすさも妥協しない現実的な選択です。
希少色の華やかさと使い勝手を重視しながら、ヨーロッパ規格の余裕を味わいたい人にこそ、この仕様は深く刺さるはずです。

絵本よりも中古車情報誌を隅々まで読み込んでいた幼い頃。それ以来、ずっとクルマに魅せられてきた。高校生の時に初めたInstagram「hinacars」では6年間で200...
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