• アストンマーティン / DBX707(2024)

アストンの全てを詰め込んだ

アストンマーティンといえば、ラグジュアリーでありながらスポーツカーとしての矜持を強く持つメーカーです。 その独特の世界観は長年にわたり築かれてきました。そんなブランドが初めて送り出したSUVであるDBXは、SUVに求められる快適性や実用性を備えながら、アストンマーティンらしいスポーツ性も持ち合わせていました。

アストンマーティン・DBX707(2024)アストンの全てを詰め込んだ

しかし2021年、F1の舞台に61年ぶりにアストンマーティンの名が復活すると、ブランドの空気が一変します。モータースポーツをブランド戦略の中心に据え、ロードカーでもパフォーマンスを強く意識した展開が目立つようになります。

そして2022年、その流れをSUVへ持ち込むように登場したのがDBX707でした。

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発表時に筆者は驚きました。

その名の通り707PSを発揮しながら、電動化に頼らずV8ツインターボだけでそれを実現していたからです。

搭載されるのはメルセデスAMG由来の4.0リッターV8ツインターボ。DBX707ではボールベアリング式ターボや専用チューニングを採用し、アストンマーティン独自の味付けが施されています。

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アストンはこのユニットを複数モデルで採用してきたこともあり、もはや他社製という印象は薄く、熟成されたチューニングが施されています。

最高出力707PS、最大トルク900Nm。サウンドも力強く、走りは圧倒的です。

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トランスミッションも通常のDBXとは異なり、トルクコンバーターに代えて湿式クラッチを用いた9段ATを採用。素早くダイレクトな変速を実現しています。

4WDで駆動し、0-100km/h加速は3.3秒。SUVというカテゴリーを忘れさせる数字です。

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外観を改めて見比べると、基本的なプロポーションはDBXそのものですが、細部を見ればDBX707の表情はかなり攻撃的です。

ただし実際には、グリルの大型化や各部の造形変更によって迫力が増し、23インチホイールが走行性能と存在感を両立させています。

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今回の個体は、ウルトラマリンブラックのボディに、23インチのフォルティス・ダイヤモンドターンドホイールを組み合わせています。

その速さを受け止めるため、フロント420mm、リア390mmのカーボンセラミックブレーキも標準装備。単にエンジンだけを強くしたモデルではないことが分かります。

ハイスペックながら外見は落ち着きがあり、アストンらしい大人のスポーツが漂います。

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内装はアイボリーと濃紺のレザー。センターコンソールにはカーボンが使われ、各種操作スイッチが整然と並びます。アストンらしさの象徴である、ダッシュボード中央のエンジンスタートボタンとシフト操作ボタンも健在です。

シートはヘッドレスト一体型でステッチも凝った仕上げ。スポーツモデルらしくホールド性も高められています。

後席にも十分なヘッドクリアランスがあり、5人乗車にも対応します。荷室も十分で、日常使いにも不安がありません。

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パフォーマンス、内装の質感、ブランドの世界観。

アストンマーティンDBX707は、それらすべてを一台に凝縮したSUVです。

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Written By
HINATA NAGAI

絵本よりも中古車情報誌を隅々まで読み込んでいた幼い頃。それ以来、ずっとクルマに魅せられてきた。高校生の時に初めたInstagram「hinacars」では6年間で200...

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