• フォルクスワーゲン・ゴルフR32(2006)

このアンバランスさが心地よい

小さなボディに、大きなエンジン。 クルマ好きならそのアンバランスは、聞いただけでも興味をそそられます。 この5代目ゴルフのR32は、コンパクトなゴルフに3.2リッターの6気筒エンジンを組み合わせた、最後のRモデルでもあります。

フォルクスワーゲン・ゴルフR32(2006)このアンバランスさが心地よい

このクルマに搭載されるエンジンは、フォルクスワーゲンが力を入れたVR6エンジンです。

日本では「狭角V型」とも呼ばれるVR6。その名の「V」はV型、「R」はドイツ語で直列エンジンを意味する「Reihenmotor」に由来します。つまり、V型と直列、それぞれの特徴を組み合わせた独特の成り立ちを持つエンジンです。

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ゴルフのようなコンパクトからトゥアレグのような大型SUVまで様々なモデルに使う為、サイズの小ささとパワフルさを兼ね備えなければならなかったこのエンジン。

15度という極端に狭い挟角によって、6気筒でありながらひとつのシリンダーヘッドに収められるほどコンパクトに設計されています。

このコンパクトな多気筒化という発想はのちに、フォルクスワーゲングループのベントレーなどでも使われるW12へと発展していきます。

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そして、そのコンパクトなVR6をゴルフのボディに収めたのがこのR32です。

しかもR32は、単に出力の大きなエンジンを積んだだけではありません。250psを受け止めるため、4MOTIONによる四輪駆動を組み合わせています。

スペックも最高出力250ps/最大トルク320Nmと、当時史上最強のゴルフと名乗っていた理由がわかる数値。

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今回のクルマは5ドア、右ハンドルのDSGという一台です。

6MTでVR6を操る楽しさも捨てがたいですが、今このクルマと付き合うなら、6速DSGという選択にも惹かれます。

普段はATのように気負わず走り、気分が乗ればMTモードでVR6の回転を自分で選ぶ。その気軽さは、このR32のキャラクターによく似合っています。

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そして外装は、リフレックスシルバーメタリック。

R32専用のアルミニウムルックのフロントグリルともマッチしていて、18インチのホイールとブレーキキャリパーがブルーなのも強烈なアクセントになってきます。

リアはセンター出しの2本のマフラーとスモークがかったテールランプ。かなり差別化されています。

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2006年式のこのR32も、すでに約20年という時間を重ねています。

コンパクトなハッチバックに3.2リッターの6気筒エンジンを積み、四輪を駆動する。効率だけを考えれば、少し過剰にも思える組み合わせです。

けれど、その過剰さがあるからこそ、アクセルを踏んだときの音や感触に、数字だけでは説明できない豊かさがあります。

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新型車としてこう言ったアンバランスなモデルが出て来づらくなってきている今。

一昔前の魅力のあるクルマとして、もっと注目されていく一台だと確信するモデルでした。

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Written By
HINATA NAGAI

絵本よりも中古車情報誌を隅々まで読み込んでいた幼い頃。それ以来、ずっとクルマに魅せられてきた。高校生の時に初めたInstagram「hinacars」では6年間で200...

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