- トヨタ / クラウンマジェスタ(2000)
今選びたいAタイプ
1990年代のセダンが再評価され高騰する中で、クラウンマジェスタも静かにその流れに乗り始めています。 かつてはVIPカーのベースとして扱われ、手頃で信頼性の高い高級車という立ち位置でしたが、今あらためて向き合うと、このモデルが持つ本質的な魅力が見えてきます。

今回の個体は2000年式。
17系クラウンが「21世紀へ。このクラウンで行く。」と掲げた時代、マジェスタもまたハードトップを廃し、剛性を重視した窓枠付きセダンへと転換しました。
さらに、トヨタが当時力を入れていたGOAボディを採用したこともあり、従来のクラウンの最上級モデルという位置付けに留まらず、時代の変化を受け止めたモデルとなっています。
外装色のホワイトパールクリスタルシャインがよく映え、ツートンの境目が日本のセダンらしい品を漂わせます。
内装はベージュにウッド。華美ではなく、落ち着きと清潔感を重んじた色使いで、触れると随所にトヨタらしいおもてなしの工夫が潜んでいます。
Aタイプはファブリックシートを採用しています。
かつてのマジェスタに求められた豪華さとは少し距離を置き、日常で扱いやすい素材を選んだことで、今になってその価値が見直されつつあります。
革シートに比べて傷みや擦れが目立ちにくく、生活に寄り添うセダンとしてはむしろ理にかなっています。
エンジンはクラウンと共通の3.0リッター直列6気筒。
振動の少なさ、自然なレスポンス、必要十分な力を備え、世界的に直列6気筒が再評価される今、その滑らかさや自然な回転フィールは、この時代のトヨタ製直6にも通じる魅力があります。
マジェスタは装備差でクラウンよりも重いと言われることがありますが、同じ3.0リッター同士で比べれば人ひとり乗った程度の差で、走りの印象を左右するほどではないと言えるでしょう。
そしてこの個体は2.9万キロのワンオーナー。
オリジナルの状態をよく保っており、丁寧に扱われてきたことが一目で伝わります。
直6セダンは国内外問わず価値が上がり続けていますが、マジェスタはまだカテゴリーの中心ではありません。
だからこそ、良い個体が残っているうちに選ぶ価値があります。
趣味としても、日常の足としても成立する懐の深さ。静かに、しかし確実に、その価値が見直され始めている一台です。

絵本よりも中古車情報誌を隅々まで読み込んでいた幼い頃。それ以来、ずっとクルマに魅せられてきた。高校生の時に初めたInstagram「hinacars」では6年間で200...
Learn More





