• BMW / 645Ciカブリオレ(2004)

ラグジュアリーカブリオレの分岐点

2003年、14年ぶりに復活を果たした6シリーズ。 初代6シリーズが世界一美しいクーペと称されたように、このシリーズのBMWクーペは現行モデルまで時代に合わせた曲線美を追求しています。

BMW・645Ciカブリオレ(2004)ラグジュアリーカブリオレの分岐点

2011年まで作られた今回のE64カブリオレもまた2000年代を強く連想させるデザインです。

そもそも、当時のBMWラインナップでは最大級のカブリオレでした。

それまでのBMWにはなかった存在感を持つこのモデルは、高級カブリオレ人気が再び高まりつつあった時代を象徴する1台でした。

BMW・645Ciカブリオレ(2004)ラグジュアリーカブリオレの分岐点

その理由の一つに、当時としては先進的な装備を数多く採用していました。

例えば、全自動のソフトトップの開閉はオープンまでに約20秒。

従来の室内のスイッチだけでなく、ドアの鍵穴にキーを差し込んで長回しする、リモコンキーからもその操作が可能でした。

BMW・645Ciカブリオレ(2004)ラグジュアリーカブリオレの分岐点

トランク容量も十分で、オープン時で300L、クローズ時で350Lを実現。それも幌をきれいに収納してサイドビューも美しさを保ったままです。

幌もPURフォームを用いた防音・断熱構造とされ、静粛性や遮熱性にも配慮。走行時の室内の静かさや遮熱も格段に進化しました。リアウィンドウは熱線付きのガラス製となります。

BMW・645Ciカブリオレ(2004)ラグジュアリーカブリオレの分岐点

そして、ボディカラーのミネラルシルバーもこのクルマにかなりマッチしています。シルバーと言いながらも時折金色に見えます。

内装はアイボリーレザー。ウッドも明るめのカラーです。

BMW・645Ciカブリオレ(2004)ラグジュアリーカブリオレの分岐点

この頃のBMWが行っている、メーターやナビを奥まった位置に配置するデザインは、今見てもその良さを感じることができます。

iDriveも搭載しており、物理ボタンをある程度減らして手元のダイヤルにて各種機能の操作が可能です。

時代を感じるのは6連装CDチェンジャー。このクルマでは、あえてCDで音楽を聴きたくなります。

BMW・645Ciカブリオレ(2004)ラグジュアリーカブリオレの分岐点

搭載されるエンジンは4.4リッターのV8 DOHC。

最高出力333ps/最大トルク450Nmを発生します。

カブリオレの重量級ボディでも0-100km/hの加速性能値は6.2秒となっています。

BMW・645Ciカブリオレ(2004)ラグジュアリーカブリオレの分岐点

いまでは排出ガス規制や電動化の流れもあり、このような大排気量自然吸気V8を味わえる機会はごく限られています。

当時は高級クーペやカブリオレだからこそ許された、贅沢な選択肢でした。

BMW・645Ciカブリオレ(2004)ラグジュアリーカブリオレの分岐点

現在の走行距離は1.6万km。

20年という年月を経た今でも、その魅力は色褪せることなく、ラグジュアリーカブリオレのひとつの完成形として十分な存在感を放っています。

BMW・645Ciカブリオレ(2004)ラグジュアリーカブリオレの分岐点
Written By
HINATA NAGAI

絵本よりも中古車情報誌を隅々まで読み込んでいた幼い頃。それ以来、ずっとクルマに魅せられてきた。高校生の時に初めたInstagram「hinacars」では6年間で200...

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