• 日産 / グロリア グランツーリスモ アルティマ(1994)

プリンスの栄光ここにあり

セドリックとグロリアは「セド・グロ」の愛称で呼ばれ、長く兄弟車として親しまれてきました。 しかし本来は別の出自を持つモデルで、日産はセドリック、プリンス自動車工業はグロリアを開発・販売していました。

日産・グロリア グランツーリスモ アルティマ(1994)プリンスの栄光ここにあり

1966年の合併以降も両名を残したのは、やはりその歴史を絶やさないという思いがあったのでしょう。

今回取り上げるのはプリンス側の血統を継ぐ9代目モデルとなるY32型グロリアです。

日産・グロリア グランツーリスモ アルティマ(1994)プリンスの栄光ここにあり

1991年から1995年に販売されたモデルで、「アクティブ・セーフティ」という考え方を取り入れ、危険を回避しやすい走りを目指した設計思想を組み込んだ点が特徴。

結果として乗り心地にもその恩恵が反映され、一石二鳥の仕上がりとなっています。

サスペンションはフロントがマクファーソンストラット、リアがマルチリンク式です。

日産・グロリア グランツーリスモ アルティマ(1994)プリンスの栄光ここにあり

ラインナップはラグジュアリー志向のブロアムと、スポーティなグランツーリスモに分類されます。

今回の個体はグランツーリスモ アルティマ。4灯ヘッドライト、リアバッジ、そして当時オプションだったBBSメッシュ16インチなど、純正のまま精悍な雰囲気を引き立てる、当時らしい理想的な組み合わせです。

また、面の抑揚を抑えたボディラインやライト類の処理からは、ヨーロッパデザインを強く意識した空気が漂います。

日産・グロリア グランツーリスモ アルティマ(1994)プリンスの栄光ここにあり

走行距離はわずか2万km。

30年以上前の車としては驚くほど綺麗な状態です。

エンジンはアルティマとなるのでVG30DET、3.0リッター V6ターボで最大出力255ps/最大トルク340Nmを発生。

当時の国産高級セダンとしても、トップクラスの動力性能でした。Y32からはMT設定が消え、滑らかな4ATのみとなった点も時代の流れを感じるポイントです。

日産・グロリア グランツーリスモ アルティマ(1994)プリンスの栄光ここにあり

内装は布シートながら状態が良く、当時の質感をしっかり残しています。

センターに収まるアナログクロック、パワーシート、オートエアコンを備え、メーターの字体も独特で目を引きます。

日産・グロリア グランツーリスモ アルティマ(1994)プリンスの栄光ここにあり

走行距離の浅さに加え、ディーラーロゴ入りフロアマットが残り、スイッチ類のスレも少ないことから、丁寧に扱われてきたことが伝わります。

グレード、コンディションともに、この世代のセダンに惹かれる方なら素直に良さを感じられる一台です。

日産・グロリア グランツーリスモ アルティマ(1994)プリンスの栄光ここにあり

ネオクラシックという言葉がすっかり定着した今、この世代の国産高級セダンも確実に再評価が進んでいます。状態の良い個体は年々減っており、このような一台と出会える機会も少なくなってきました。

そんなモデルだと感じます。

日産・グロリア グランツーリスモ アルティマ(1994)プリンスの栄光ここにあり
Written By
HINATA NAGAI

絵本よりも中古車情報誌を隅々まで読み込んでいた幼い頃。それ以来、ずっとクルマに魅せられてきた。高校生の時に初めたInstagram「hinacars」では6年間で200...

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