- ルノー / カングー(2007)
ブーツのようなシルエットの虜になる
初代カングーは、唯一無二の存在感を放ち続けているモデルです。

現行は3代目へと進化し、2代目の時点でボディサイズがひと回り大きくなったことで5ナンバーから3ナンバーへ移行。「コカングー」「デカングー」という呼び名も定着しました。
そうした流れの中で、初代だけが持つコンパクトさと愛嬌が、むしろ際立って見えてきます。
全長4035mm×全幅1675mm×全高1810mmという特徴的な寸法は、現代では珍しい縦に伸びたパッケージングです。
街中で扱いやすいだけでなく、フランスの狭い路地や石畳を走るために磨かれた、粘り強いサスペンション、フランス車らしいステアリングフィール、そして長時間でも疲れにくいシートの作りなど、フランス車らしい味わいをしっかりと感じられます。
車重は1200kg台と軽く、そこに95ps/148Nmを発揮する1.6リッター直4 DOHCエンジンを組み合わせています。
面白い事に、数字以上にキビキビとした走りを楽しめます。必要十分でありながら、運転の楽しさと安心感があるのも初代の持ち味です。
外観を横から眺めると、まるでブーツのような愛らしいシルエットが目を引きます。
両側スライドドアや観音開きのリアドアは、仕事での使用も想定した実用的な装備で、狭いスペースでも扱いやすい工夫が随所に見られます。
室内は背が高く、乗り降りや積載性が優れているだけでなく、今回の個体には2列目テーブルも備わり、ダッシュボードやドア内のポケット、そして飛行機のような天井収納など、使い勝手を高める工夫が豊富に盛り込まれています。
今回の個体はオリジナルの状態を色濃く残しており、コンディションも良好です。
初代カングーならではの雰囲気と走りをしっかりと味わえる一台で、乗れば乗るほど愛着が湧いてくるモデルです。

絵本よりも中古車情報誌を隅々まで読み込んでいた幼い頃。それ以来、ずっとクルマに魅せられてきた。高校生の時に初めたInstagram「hinacars」では6年間で200...
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