• ベントレー / ベンテイガ 6.0(2016)

内に秘めた美学

ベントレーのプレス写真で初めて目にしたベンテイガが、この色だったという方も多いのではないでしょうか。筆者もその一人です。 その名も「ベンテイガブロンズ」。初期のベンテイガを象徴するカラーのひとつであり、このクルマの存在感を強く印象づけた色でもあります。

ベントレー・ベンテイガ 6.0(2016)内に秘めた美学

数多くのラグジュアリーSUVが存在するなかでも、この色使いは唯一無二。複雑に刻まれたプレスラインを美しく際立たせ、どの角度から見てもベンテイガの存在感を引き上げています。

大柄なボディを持つSUVですが、ボンネットを開ければその迫力に負けない心臓部が姿を現します。

搭載されるのは6.0リッターW12ツインターボエンジン。

ベントレー・ベンテイガ 6.0(2016)内に秘めた美学

フォルクスワーゲングループの技術的な集大成ともいえるこのエンジンは、狭角V型6気筒エンジン「VR6」の技術を応用し、2組の6気筒バンクをコンパクトに組み合わせた独自の構造を持ちます。

一般的なV12エンジンと比べて全長を短く抑えられることが特徴で、大排気量エンジンでありながら優れたパッケージングを実現しています。

ベントレー・ベンテイガ 6.0(2016)内に秘めた美学

さらにベントレーらしい静粛性や低振動性能も大きな魅力です。アクセルを踏み込めば、圧倒的な余裕とともに加速が立ち上がります。

最高出力は608ps、最大トルクは900Nm。その数値は今なお驚異的です。

ベントレー・ベンテイガ 6.0(2016)内に秘めた美学

しかも最大トルクは1250rpmという低回転域から発生するため、発進から高速巡航まで常に余裕を感じさせます。速度域によって表情を変えることなく、淡々と、そして力強く走り続けるのです。

もちろん、その実力は穏やかなだけではありません。0-100km/h加速は4.1秒、最高速度は301km/h。ラグジュアリーSUVでありながら、スーパーカー級の性能も兼ね備えています。

ベントレー・ベンテイガ 6.0(2016)内に秘めた美学

今回のベンテイガは、外装色も象徴的なW12エンジンも王道の組み合わせです。

しかし、内装には意外性があります。

選ばれているのはデュオトーンインテリア。淡いベージュとブルーが組み合わされ、上品かつ個性的な空間を演出しています。

ベントレー・ベンテイガ 6.0(2016)内に秘めた美学

まるでオーダースーツの裏地のように、その美しさを知るのは乗る人だけ。そんな控えめな贅沢こそ、この仕様最大の魅力かもしれません。

広大な面積を覆うレザー、質感豊かなウッドトリム、そしてダイヤモンドステッチのキルティング。視覚だけでなく、触れた瞬間にも特別なクルマであることを実感させてくれます。

ベントレー・ベンテイガ 6.0(2016)内に秘めた美学

一方で、現代のSUVとして求められる実用装備も充実しています。

走行状況に応じて特性を切り替えられるドライブモードを備え、オンロードでの快適性から悪路での走破性まで、SUVとしての幅広い性能を追求しています。

さらに全方位カメラやレーンアシストなどの運転支援機能も搭載。都市部の狭い路地や駐車場では大いに活躍してくれるでしょう。

ベントレー・ベンテイガ 6.0(2016)内に秘めた美学

SUVで気になる乗降性についても抜かりはありません。電動サイドステップを装備しており、大柄なボディでもスムーズに乗り降りできます。

430リッターのラゲッジスペースは日常使いには十分な容量を確保。ゴルフバッグの積載も容易で、後席を倒せばさらに広い積載空間を生み出します。

ベントレー・ベンテイガ 6.0(2016)内に秘めた美学

今回ご紹介するのは2016年式の前期モデル。走行距離はわずか8,000kmです。

ベンテイガブロンズの外装と、個性際立つデュオトーンインテリア。そしてベントレーを象徴するW12エンジン。

至高とも言える、今後も登場しないであろう組み合わせの魅力は、約10年の時を経た今でも色褪せることはありません。

ベントレー・ベンテイガ 6.0(2016)内に秘めた美学
Written By
HINATA NAGAI

絵本よりも中古車情報誌を隅々まで読み込んでいた幼い頃。それ以来、ずっとクルマに魅せられてきた。高校生の時に初めたInstagram「hinacars」では6年間で200...

Learn More