やっぱり、ワゴンが好き
SUV全盛の今、あえてステーションワゴンを選ぶ。低く伸びやかなシルエット、セダン譲りの走り、そして十分な実用性──ワゴンが持つ魅力は何も失われていません。何より、流行に左右されず、自分の好みでクルマを選ぶ。そんな大人の余裕が似合います。

ドイツの二大巨頭。ワゴンの最高到達点
メルセデス・ベンツとBMW。ドイツを代表する二大ブランドが、それぞれの哲学を注ぎ込んだ最新世代のステーションワゴンです。上級セダンの快適性と大きな荷室を両立した、万能選手の頂点。しかも今回の2台は、ともに2025年式で走行距離1万km未満。新車に近い状態から付き合える、魅力的な選択肢です。
メルセデス・ベンツ / E200 ステーションワゴン アバンギャルド(2025)
今回のE200は、ハイテックシルバーのボディにAMGラインパッケージを組み合わせた1台です。
新型Eクラスの先進的な造形に、19インチAMGアルミホイールが程よいスポーティさを添えています。室内にはオープンポアのブラックアッシュウッドとレザーARTICO仕上げのダッシュボード。華美になりすぎず、現代のメルセデスらしい上質さを感じさせる組み合わせです。
MBUXのARナビゲーションや360°カメラなど、先進装備も充実。走行距離はわずか9000km、ワンオーナーで、2028年7月までの保証付きです。
最新世代のEクラスを選ぶなら、こういう落ち着いた仕様が長く付き合いやすいのではないでしょうか。
BMW / 523d xドライブ ツーリング Mスポーツ(2025)
こちらは2025年式、走行わずか4000km。ミネラルホワイトのボディをまとった、現行世代の5シリーズ ツーリングです。
2.0リッターディーゼルターボと四輪駆動の組み合わせは、長距離移動の多い人にこそ薦めたい仕様。高速道路をゆったり走り、目的地ではBMWらしい正確なハンドリングを楽しむ。実用性を重視しても、運転する喜びを手放す必要はありません。
さらに、この個体にはコンフォート・ドライビング・パッケージが装備されています。5シリーズらしい上級装備と、Mスポーツの引き締まった外観を両立した構成です。
走行距離の少なさに加え、2028年8月までの新車保証がついていることも購入時の安心材料。新しいBMWの世界を、少し賢く手に入れたい人に薦めたい1台です。
遠慮なく使う贅沢
高級車を大切に乗るのもいいですが、クルマを道具として思いきり使うことにも、別の贅沢があります。買い物にも旅行にも、仕事にも休日にも、気兼ねなく連れ出せる。それでいて走りは上質で、装備も充実している。そんな理想を、ごく自然に実現してしまうのがゴルフヴァリアントです。
フォルクスワーゲン / ゴルフヴァリアント TDI Rライン プラチナム エディション(2023)
ゴルフというクルマは、もともと気兼ねなく乗れるところが魅力です。今回の個体は、その性格をさらに際立たせる走行4.6万kmという距離が絶妙です。
もちろん整備状態の確認は必要ですが、走行距離の数字を気にして休日の遠出をためらうより、ガンガン使い倒すほうが似合います。
しかも、ただのゴルフではありません。ディーゼルエンジンの力強さと経済性を備えたTDI Rラインで、さらにプラチナム エディションという特別仕様車です。
デジタルコックピットプロ、Discover Pro、IQ.LIGHT、チェック柄のトップスポーツシートなど、現代的な装備も充実。Rラインらしいスポーティな雰囲気も楽しめます。
最新世代の快適さを、日常の道具として遠慮なく使う。これこそ、このゴルフヴァリアントを選ぶ醍醐味ではないでしょうか。
速さを楽しむか、余裕を味わうか
荷物がたくさん積めるクルマに、そこまでの速さが必要なのか。そんな疑問は、これらの車の前では野暮というもの。スーパースポーツに匹敵する性能を、家族と荷物を載せられるボディに詰め込む。普通なら相反するはずの価値を、どちらも諦めなかった特別なワゴンたちです。
メルセデスAMG / C43 ステーションワゴン(2024)
現行C43の特徴は、2.0リッター直列4気筒ターボエンジンに電動ターボチャージャーを組み合わせた、AMGらしい先進的なパワートレインです。
最高出力408psを発揮し、四輪駆動の安定感とともに、スポーティな走りを楽しめます。
今回の個体は、有償色のMANUFAKTURオパリスホワイトにAMGナイトパッケージを組み合わせた、コントラストの美しい仕様。室内には赤いステッチを施したブラックレザーを採用し、スポーティな雰囲気を高めています。
さらにBurmesterサウンド、シートヒーター&ベンチレーション、AMGドライブコントロールスイッチなど、装備も充実。走行3.2万kmで、日常の快適性とAMGの刺激を両立した1台です。
アウディ / RS6 アヴァント(2015)
このRS6 アヴァントの魅力は、何といっても4.0リッターV8ツインターボが生み出す560psという圧倒的なパフォーマンスです。
大きな荷室を備えたワゴンでありながら、その加速力はスーパースポーツの領域。しかもクワトロによる安定したトラクションが、強大なパワーを路面へ伝えます。
今回の個体はデイトナグレーパールエフェクト。RSモデルらしい迫力を備えながら、落ち着いた色合いが大人の雰囲気を醸し出しています。
走行距離は4.7万km。2015年式という年式も含め、現行世代とは異なる価格帯で、この圧倒的な世界を楽しめるのが魅力です。
派手なスポーツカーには少し抵抗がある。でも、速いクルマは好き。そんな人にこそ、RS6という選択肢を薦めたいところです。
アウディ / S6 アヴァント(2009)
アウディの高性能ワゴンといえば上記のRS6が有名ですが、日常とのバランスを考えるならS6も見逃せません。
2.9リッターV6ツインターボが生み出す力強い加速と、クワトロによる安定した走り。RS6ほどの過激さを求めずとも、十分以上のパフォーマンスを楽しめる1台です。
今回の個体はミトスブラックメタリックのボディに、21インチツインスポークホイールを組み合わせた精悍な仕様。ブラックレザーシートにBang & Olufsenのオーディオ、全席シートヒーター、ドライビングパッケージなど、快適装備も充実しています。
走行距離は4.6万km。スポーツカーのような速さを、あくまで上質なワゴンとして楽しむ。そんな大人の選択に似合うS6です。
BMWアルピナ / B5 ビターボ ツーリング アルラット(2018)
同じ高性能ワゴンでも、アルピナの考え方は少し違います。
速さを誇示するのではなく、どれほど自然に、快適に、そして余裕を持って走れるか。アルピナが長年磨き続けてきた哲学が、このB5にも息づいています。
4.4リッターV8ビターボエンジンが生み出す圧倒的なトルクと、四輪駆動のアルラット。高速道路を淡々と走るだけでも、その実力を感じられるはずです。
今回の個体には、ガラスサンルーフやソフトクローズドア、Bowers & Wilkinsのオーディオなど、上級グランドツアラーにふさわしい装備が揃っています。
走行距離は5.9万km。日常で使える高性能車というだけでなく、アルピナという特別なブランドを所有する満足感まで味わえる1台です。
一度は憧れる、四角いボルボと124
ステーションワゴンと聞いて、真っ先に思い浮かぶのが四角いボルボとメルセデスの124。大きな窓、長いルーフ、垂直に近いリアゲート。荷物を積むための合理性を追求した結果、ほかのクルマにはない美しいスタイルが生まれました。見栄を張らないのに、妙に格好いい。そんな往年の名ワゴンが3台揃いました。
ボルボ / 940 エステート クラシック(1997)
四角いボルボの完成形ともいえる940 エステート。
今回の個体は1997年式の後期モデル、しかもクラシックレッドという、なんとも洒落たボディカラーです。
この赤が実にいい。無骨なボディに鮮やかな色が加わることで、実用車だったはずの940が、まるでファッションアイテムのように見えてきます。
グレードはクラシック。16インチアルミホイールを備え、走行距離は12.2万km。年式を考えれば距離の数字だけで判断するのではなく、整備履歴や実際の状態を見ながら選びたいクルマです。
週末に自転車を積んで出かけるのもいいし、古い家具を買いに行くのもいい。何を積んでも、どこに停めても、自然と絵になる。
クルマを中心に生活を組み立てるのではなく、好きな暮らしの中にクルマが溶け込んでいく。940には、そんな魅力があります。
ボルボ / V70 クラシック(2000)
こちらは2000年式のV70 クラシック。
940の直線的なスタイルを受け継ぎながら、より洗練されたデザインと快適性を手に入れた、初代V70の最終期にあたるモデルです。
今回の個体で特筆したいのは、走行わずか2.0万kmという数字。しかもワンオーナーで、整備記録簿も残されています。
ブラックレザーシートにサンルーフという組み合わせも魅力的。実用一辺倒ではなく、当時の上級ワゴンらしい贅沢さを味わえる仕様です。
こうしたモデルを探すとき、年式が古いこと自体は避けられません。しかし、低走行で履歴のある個体に出会える機会は、そう多くありません。
ボルボのワゴンに憧れながら、これまで購入する機会がなかった人には、ぜひ一度見てほしい1台です。
メルセデス・ベンツ / ミディアムクラスワゴン 300TE(1990)
メルセデスの黄金期を象徴する名車、W124。なかでもワゴンのS124は、堅牢な造りと優れた実用性、そして端正なデザインを兼ね備えた、今なお根強い人気を誇るモデルです。
今回の個体は、鮮やかなシグナルレッドに左ハンドルという、実に洒落た組み合わせ。3.0リッター直列6気筒エンジンを搭載する300TEで、7人乗り仕様というのも魅力です。
こうしたクラシックは、好みの仕様に出会えること自体が貴重です。さらに、W124で気にされることのあるメーター内部の白サビも修理済み。古いメルセデスと付き合ううえで、見逃せないポイントでしょう。
1990年式、走行17.6万km。名車としての風格を備えながら、この鮮やかな赤には、肩肘張らずに日常で楽しみたくなる魅力があります。
性能や魅力はそのままに
新車当時は簡単に手が届かなかったクルマも、中古車市場では思いがけず現実的な選択肢になることがあります。性能も装備も十分以上。少し前の世代だからといって、楽しさまで古くなるわけではありません。ここでは、かつて憧れた高性能モデルを、中古車ならではの視点で紹介します。
アウディ / RS6 アヴァント 5.0(2009)
今回紹介するもう1台のRS6は、先ほどの2015年式とはまったく違う魅力を持っています。
その最大の特徴は、5.0リッターV10ツインターボエンジン。最高出力580psを発揮する、いま考えても相当に贅沢なパワーユニットです。
V10というだけでも十分に特別ですが、今回の個体は左ハンドルのワンオーナー車。デイトナグレーパールエフェクトのボディに、ブラックレザーとカーボンインテリアを組み合わせています。
サンルーフやBOSEサウンド、純正20インチアルミホイールなど、装備も充実。走行距離は7.6万kmで、整備記録簿も残されています。
現代の高性能ワゴンが洗練される一方で、こうした大排気量エンジンを積んだモデルには、機械そのものへの憧れを刺激する何かがあります。
効率や合理性だけでは語れない贅沢を、あえて選んでみる。そんなクルマ好きに薦めたいRS6です。
アウディ / RS4 アヴァント 4.2(2007)
こちらは、さらに趣味性の高い1台です。
4.2リッターV8自然吸気エンジンに、6速マニュアルトランスミッション。最高出力420psを発揮するエンジンを、自分の手で操る楽しさがあります。
この組み合わせだけでも十分魅力的ですが、今回の個体にはブラックとイエローのツートーンとなる純正バケットシートが備わっています。
ガンメタリックのボディに、スエードステアリング、サンルーフ。さらにXYZ製車高調や社外スタビライザー、マフラーバルブコントロールなど、走りを楽しむための手が加えられています。
走行距離は9.2万km。カスタマイズされた個体だけに、装着部品の状態や整備履歴は確認したいところですが、こうした仕様を好む人にとっては、むしろ魅力的な組み合わせでしょう。
V8自然吸気、6速MT、ステーションワゴン。この3つが揃ったクルマを新たに探そうとしても、選択肢は限られています。
BMW / 330i ツーリング Mスポーツ(2016)
BMWの3シリーズ ツーリングは、走りと実用性のバランスに優れたモデルです。その中でも330iは、日常で扱いやすいサイズのボディに、十分な余裕を持たせたパワートレインが魅力です。
今回の個体は、ブルーのボディにMスポーツを組み合わせたスポーティな仕様。19インチアルミホイールが足元を引き締め、パノラミックスライディングルーフが室内に開放感をもたらします。
ACCやレーンキープアシスト、メモリー付きパワーシート、電動テールゲートなど、日常で役立つ装備も充実しています。
そして何より注目したいのが、2016年式で走行わずか1.3万kmという数字です。
走りを楽しめる330iでありながら、これほど走行距離が少ない個体は、なかなか興味深い存在。スポーティなワゴンを探している人にとって、積極的に検討したい1台です。
あの時代にしかない味わい
ファッションの世界で2000年前後のスタイルが再評価されているように、クルマにもこの時代ならではの魅力があります。現代のクルマほど大きくなく、デザインもすっきりしている。ブランドごとの個性も明確です。古いから仕方なく乗るのではなく、あの時代のデザインや乗り味が好きだから選ぶ。そんな楽しみ方が似合う4台です。
BMW / 325i ツーリング Mスポーツ(2004)
E46型3シリーズは、BMWの歴代モデルの中でも、とりわけ均整の取れたデザインを持つ1台です。
現代の3シリーズと比べるとコンパクトで、無駄のないプロポーションが魅力。なかでもツーリングは、セダンの端正さを残しながら、荷室を加えた独特のスタイルが印象的です。
今回の個体は、ダークブルーのボディにMスポーツパッケージを組み合わせた325i。
そして何より、2.5リッター直列6気筒自然吸気エンジンを搭載しています。
滑らかな回転フィールと心地よいエンジンサウンドは、この時代のBMWを語るうえで欠かせない魅力です。
走行距離は5.4万km。17インチアルミホイールやパワーシートなどを備え、スポーティさと日常での使いやすさを両立しています。
派手な装備や大きなパワーは必要ない。ただ、よくできた直列6気筒エンジンを積んだBMWに乗りたい。そんな人にぴったりの1台です。
メルセデスAMG / C32 ステーションワゴン(2002)
2000年代初頭のAMGには、現代とは少し違う魅力があります。
大きなエアロパーツや派手な演出に頼ることなく、控えめな外観の中に高性能を隠している。そんな奥ゆかしさが、このC32 ステーションワゴンにはあります。
3.2リッターV6スーパーチャージャーエンジンが発揮する最高出力は354ps。当時のコンパクトなCクラスにとっては、十分すぎるほどの性能です。
今回の個体はブリリアントシルバーのボディに、ブラックレザーシートとサンルーフを組み合わせた仕様。
さらに注目したいのが、家族内での名義変更を含むワンオーナー車で、整備記録簿も残されていることです。
2002年式で走行4.8万kmという数字も魅力的。
一見すると普通のメルセデスのワゴン。しかし、その中身はAMGが本気で仕立てた高性能モデル。分かる人だけが分かる、そんな楽しみ方ができる1台です。
アウディ / A6 アヴァント 3.0 TFSI クワトロ(2009)
アウディのワゴンには、独特の知的な雰囲気があります。
派手さを抑えたデザイン、整然としたインテリア、そしてクワトロによる安定した走り。スポーティでありながら、どこか落ち着いているのが魅力です。
今回のA6 アヴァントは、ファントムブラックパールエフェクトのボディにブラックレザーシートを組み合わせた、シックな仕様。
3.0リッターV6スーパーチャージャーエンジンと四輪駆動の組み合わせは、高速道路を長距離移動するような場面で真価を発揮します。
BOSEサウンドや純正ナビ、バックカメラなど、装備も十分。そして何より、2009年式で走行わずか1.9万km、整備記録簿が10枚残されていることが大きな魅力です。
掲載時点での支払総額は185万円。かつての上級ワゴンを、この価格帯から検討できるというのも中古車ならでは。
最新モデルとは異なる落ち着いたデザインを、あえて選ぶ。そんな大人のクルマ選びに似合う1台です。
BMWアルピナ / B6 2.8 ツーリング(1997)
この4台の中で、少し異なる立ち位置にあるのがアルピナ B6 2.8 ツーリングです。
1997年式という年式からも分かるように、こちらは単に価格が落ち着いた中古車というより、すでにクラシックとしての価値を持ち始めたモデルです。
ベースとなるE36型3シリーズ ツーリングの端正なボディに、アルピナ独自のエンジンや足回りを組み合わせた特別な存在。
今回の個体はシルバーのボディにゴールドのデコラインという、いかにもアルピナらしい装いです。17インチアルミホイールやサンルーフも備えています。
さらに注目したいのは、同色での全塗装とサスペンションのオーバーホールが実施され、整備記録が20枚残されていること。
旧いクルマでは、年式や走行距離以上に、どのように維持されてきたかが重要になります。
希少なアルピナを、単なるコレクションではなく、これからも走らせて楽しむ。そのための材料が揃った、興味深い個体です。
最新の高性能モデルから、少し古い個性派まで。ワゴンという共通点はあっても、その魅力は実にさまざまです。
SUV全盛の今、あえてワゴンを選ぶ。そんなたクルマ選びも、なかなか格好いいと思いませんか?

スペックや値段で優劣を決めるのではなく、ただ自分が面白いと思える車が好きで、日産エスカルゴから始まり、自分なりの愛車遍歴を重ねてきた。振り返ると、...
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