同社史上最も効率性が高い アウディA2 eトロン 次期コンパクト電動モデル
アウディA2 eトロンは卓越した効率性、優れた日常での使いやすさ、そして現代の電動モビリティに対する期待を背負い、効率性の新たな基準を設定する。

インゴルシュタット発
アウディA2 eトロンは、アウディ史上最も効率性が高いモデルだ。
この次期コンパクト電動モデルの140kW仕様モデルの暫定エネルギー消費量は、オプションのエフィシエンシーパッケージを備えるとWLTP測定値で100kmあたり12.8kWhとなり、これは、先進的なドライブテクノロジー、洗練されたエアロダイナミクス、および日常使用に最適化されたバッテリーにより実現したものである。
エネルギー消費量を最大0.9kWh/100km削減
約100km/h以上で走行する際、空気抵抗は車両のエネルギー消費全体の50%以上を占める。
空気抵抗係数(Cd値)の低減は、電力消費量および航続距離の向上に直結し、空気抵抗係数(Cd値)0.24のA2 eトロン 140kW仕様エフィシエンシーパッケージ装着モデルは、アウディのコンパクトモデルの中で最高の空気抵抗係数(Cd値)を誇り、この強みを最大限に活かしている。
このボディは、丸みを帯びたフロントエンド、流れるようなルーフライン、そしてシャープに描かれたリヤを特徴とし、流線型デザインの原則に従う。
このデザインによって、従来のファストバックモデルと比較して空気抵抗が低減され、フロントの側面には、気流を整流して乱気流を抑制するチャネルであるエアカーテンのほか、ホイールアーチ周辺の空気の流れを整えるギャップレデューサーおよびギャップブリーザーを採用した。
A2 eトロンは、アクティブクールエアインテークを特徴としており、通常走行時および高速走行時には閉じた状態を維持し、空気抵抗を低減して航続距離を最適化。
充電時や急加速時、または夏の暑さの中では、アクティブクールエアインテークが開きバッテリーとエレクトロ二クスを保護する。
これらの対策により、エフィシエンシーパッケージを装着したA2 eトロン 140kW仕様のエネルギー消費量は、オプションを加えないモデルと比較して、最大0.9kWh/100km削減され、したがって、このモデルは暫定で12.8kWh/100km(WLTP測定値)というエネルギー消費量を実現する。
アップグレードされたドライブシステムにより、効率が最大10%向上
A2 eトロンの電気モーターは、効率性と快適な乗り心地を追求して特別に設計された永久磁石同期モーターだ。
このドライブシステムは、顧客が期待する効率的なパフォーマンスを日常走行において提供し、違いを生み出しているのは、以下の3つの重要な進化だ。
パワーエレクトロニクス:従来のシリコン技術に代わり、炭化ケイ素(SiC)半導体を採用することで、特に部分負荷の状態でのスイッチング損失を大幅に低減し、可変スイッチング周波数により最大20Wの損失をカットし、さらに高度な変調技術によって、従来方式と比較して最大33%のスイッチング損失を低減する。
電気モーター:積層鋼板の厚みを薄型化(0.3mmから0.2mmへ)することで、鉄損を低減。ステーター巻線をスター結線からデルタ結線に変更することで、より効率の良いモーター回転域で動作させることができる。
トランスミッション:新しい低摩擦オイルを採用し、摩擦損失を顕著に低減。より高い走行速度では、10.2:1の高いギア比がモーター回転数を下げ、エネルギー消費量を削減する。
インテリジェントなオペレーションストラテジーを備えた高効率バッテリー
A2 eトロン 140kW仕様のバッテリーについて、アウディはセルトゥパック(Cell-to-Pack)構造のリン酸鉄リチウム(LFP)セルを採用し、セルをハウジングに直接接着することでパッキング密度を高める。
そして、より少ないスペースで、高電圧システムのエネルギー量とエネルギー密度を増加させ、LFPバッテリーはレアアースを必要とせず、他の多くのバッテリーよりも経年劣化が遅く、特に安全性が高いと考えられている。
この耐久性のおかげで、これらのバッテリーは日常的に100%まで充電することが可能で、また、安定して長い航続距離を実現する。
特徴的なフラットな電圧曲線のおかげで、このバッテリーは充電状態(SoC)が低下しても高い電圧を維持し、安定したパワー出力を実現。
これは総合的な評価において重要な要素で、つまり、効率性とは単にエネルギー消費量を低減することだけではなく、長期にわたって、そのパフォーマンスと使いやすさを確実に維持することでもあり、LFPテクノロジーは経年安定性が高く、日常の電動モビリティにとって優れた選択肢となる。
しかし、LFPバッテリーのセル化学は一要素にすぎず、最大の効率性の向上は、バッテリー、サーマルマネージメント、充電エレクトロニクス、およびソフトウェアの精緻な相互作用から生まれる。
例えば、最適化された冷却技術により、ウォールボックスでの充電効率が89.6%まで向上し、これはエネルギー損失の低減と、日常におけるより安定した充電動作が可能になる。
全体として、A2 eトロンは、電気自動車における効率性が単なるハードウェアの改良だけで実現するものではなく、制御ストラテジーによるものが大きいことを証明し、LFPバッテリーに特化したアルゴリズムが、充電状態(SoC)と劣化状態を正確に評価する。
A2 eトロンは双方向充電にも対応。Vehicle-to-Loadは車両から外部機器に直接給電し、Vehicle-to-Homeは車両を家庭用エネルギー貯蔵システムとして使用することを可能にし、利用にはアウディ推奨のチャージングボックスが必要となる。




