- アウディ / RS6 アバント パフォーマンス(2017)
アウディの魅力、全部載せ
アウディのハイパフォーマンスモデルだけが名乗ることを許されるRS。 いくつかのメーカーがRSを冠していますが、アウディのRSは、ドイツ語の「RennSport(レンシュポルト)」、英語で言えばレーシングスポーツに由来します。

他メーカーのRSが特別なスポーツカーの系譜を辿るのに対し、アウディの起源は異色で、最初のRSはステーションワゴンのRS2アバントでした。
経営難だったポルシェを支えるため、80アバントをベースに共同開発されたモデルで、2.2リッター直列5気筒ターボとクワトロが生む加速は当時のスポーツカーを追い回すほどの実力でした。
制動はポルシェ・928 GTS由来のブレンボ製キャリパーで、実用性と凄みを同居させた 元祖ハイパフォーマンスワゴン と言えます。
その精神を現代までそのまま継承しているのがRS6アバントです。
今回の個体は現行ではなく一つ前の世代で、さらに後期型にのみ設定された「パフォーマンス」。
RSの名にふさわしい性能に加え、贅沢なオプションまで備えた仕様が、新車価格のおよそ半額で狙えるという事実には改めて驚かされます。
スペックはステーションワゴンの常識を完全に超えています。
4.0リッターV8 TFSI+クワトロはRS6共通ですが、パフォーマンスでは最高出力605ps(+45ps)、最大トルク750Nm(+50Nm)へ強化されます。
0-100km/h加速は3.7秒で、数字だけ見れば完全にスーパーカーの領域です。
デイトナグレーパールエフェクトのボディに21インチのシルバーホイールが映え、後期型特有のマトリクスヘッドライトと空力を意識したバンパーがRSらしい迫力を生みます。
さらにバンパーやミラーにカーボンが追加され、ダイナミックパッケージプラス装着車の証であるセラミックブレーキも備わります。
同オプションでは、最高速度のリミッターが305km/hまで引き上げられます。セラミックブレーキもその性能に対応するための装備であり、日常域では高い制動性能による安心感をもたらします。
インテリアはハニカムステッチのアルカンターラ×バルコナレザーのコンビシートが特徴的で、後部座席まで同じ仕上げです。
5人乗りではありますが、ホールドを重視した造形となっていて張り出した部分があり、後席中央は補助席的な位置付けになります。
前後にRSのロゴモチーフのデザインが入ったフロアマットが装着されている点も見逃せません。D型のフラットボトムステアリングや、程よく物理ボタンを残した操作系も魅力です。
さらに、シートのブルーステッチに合わせて内装の一部に カーボンツイル ブルー が選択されています。
通常のカーボン折り目に青を織り込んだ希少な仕様で、センスと特別感が際立ちます。特に、ブルーステッチとの組み合わせによって、インテリア全体に統一感が生まれています。
もちろんステーションワゴンらしく広いラゲッジスペースを備え、実用性も十分です。
改めて振り返ると、このスペック、この実用性、そしてこの特別感。
それらを備えながら今の価格で手に入るという事実は、都心部などスポーツカーとファミリーカーの二台持ちが難しい環境では大きな意味を持ちます。
クルマ好きが一台に絞るなら、自然と候補に浮かび上がるモデルです。
同じ条件の個体が現れることは珍しい仕様となっており、出会えたタイミングを大切にしたい一台だと感じます。

絵本よりも中古車情報誌を隅々まで読み込んでいた幼い頃。それ以来、ずっとクルマに魅せられてきた。高校生の時に初めたInstagram「hinacars」では6年間で200...
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