地上最高速度の新記録達成をサポート ランドローバー・ディフェンダー・オクタ

ボンネビル・ソルトフラッツで開催されたスピードウィークの1週間に渡るテストを経て行われた記録への挑戦に、史上最速かつ最もパワフルなオクタが重要な役割を担う車両として選ばれた。

地上最高速度の新記録達成をサポート ランドローバー・ディフェンダー・オクタ

英国・ゲイドン発

ディフェンダーは、水素を動力源とする「JCBハイドロマックス」による新たな地上最高速度記録を目指すプロジェクトを「ディフェンダー・オクタ」でサポートし、卓越したパフォーマンス、走破能力、優れた安定性を発揮し、新記録樹立に貢献した。

「JCBハイドロマックス」は、高速記録達成を目的としたギア設定に加え、規定により、各走行の開始時に最高速度に達するまで、最大300mのプッシュスタート(押し出しによる加速)が認められている。

綿密な分析とテストを重ねた結果、その重要な役割を担う車両として「ディフェンダー・オクタ」が選ばれた。

その結果、「JCBハイドロマックス」は米国ユタ州において、サザン・カリフォルニア・タイミング・アソシエーション(SCTA)の速度記録および国際自動車連盟(FIA)公認の、水素自動車による地上最高速度世界記録を樹立した。

地上最高速度の新記録達成をサポート ランドローバー・ディフェンダー・オクタ

JCBハイドロマックス、チーフ・エンジニアのリー・ハーパー氏コメント

「『ディフェンダー・オクタ』はプッシュ車両としては最良の選択でした。従来のサーキットレースでは時間との戦いですが、地上速度記録への挑戦では距離との戦いとなります。

つまり、いかにすばやく加速できるかが安全性とパフォーマンスの向上に直結するのです。また、英国を代表するエンジニアリングの大手2社がそれぞれの技術と能力を結集させる、素晴らしい機会にもなりました。

我々が走行するのは、路面が極めて不安定な場所であり、日中の気温上昇に伴い密度高度が上昇する環境でもあります。こうした条件は、自然吸気エンジンにとって厳しい条件となります。

そのため、『ディフェンダー・オクタ』の全輪駆動(AWD)とツインターボV8エンジンのパフォーマンスの組み合わせは、このような任務に最適だったのです」

地上最高速度の新記録達成をサポート ランドローバー・ディフェンダー・オクタ

「ディフェンダー・オクタ」には、衝突試験済みのウィンチマウントを装備しており、フロントに取り付けられた専用のプッシュプレートの最適な固定ポイントとなっている。

ウィンチマウントの衝撃吸収用のクラッシャブルゾーン(変形領域)を無効化し、ディフェンダーのフロント・リカバリー・ポイントへのブレースバー(補強材)を含む追加の固定ポイントを設けた上で、プッシュプレートの信頼性と堅牢性を実証するために、JCBチームが求める速度を大幅に上回る状況でテストが行われた。

今回の記録挑戦において、「ディフェンダー・オクタ」には重量2550kgの「JCBハイドロマックス」を静止状態から300m以内に時速60マイル(およそ時速97km)まで押し出すことが求められた。

しかも、その環境は海抜2244m(7365フィート)に相当する空気密度高度という過酷な条件での走行だ。

地上最高速度の新記録達成をサポート ランドローバー・ディフェンダー・オクタ

しかし、48Vマイルドハイブリッドシステムによって、スロットルレスポンスと加速性能を向上させた「ディフェンダー・オクタ」のツインターボV8パワートレインにとって、これは困難な課題ではなく、時速60マイルを超えると、水素エンジンを搭載した「JCBハイドロマックス」は自力で加速し、記録樹立に挑んだ。

すべての「ディフェンダー・オクタ」に採用している先進的な6Dダイナミクスサスペンションも、新記録樹立に大きく貢献。

油圧連動の連続可変セミアクティブダンパーは、急加速時に発生する車体のロール(横揺れ)とピッチ(縦揺れ)を抑制し、これは「JCBハイドロマックス」を押し出すために急加速する際、プッシュプレートの角度を維持するために不可欠な要素であった。

地上最高速度の新記録達成をサポート ランドローバー・ディフェンダー・オクタ

JLR エンジニアリング・デリバリー・ディレクターのイアン・ジョンソン氏コメント

「『JCBハイドロマックス』の安定性を損なわないようにするために、急加速時においても車体を水平に保つことが重要でした。

フロントにこれほど大きな重量物が取り付けられるため、課題をクリアするには『ディフェンダー・オクタ』にバラスト(重り)を積む必要があるのではないかと懸念していました。

しかし、6Dダイナミクスサスペンションのおかげで、追加の重りを一切追加することなく車体を水平に保つことができました。

また、『ディフェンダー・オクタ』の優れたパフォーマンスのおかげで、規定で認められている300mという距離の範囲内で余裕を持って目標速度に到達することができました」

「ディフェンダー・オクタ」の優れたオールテレイン性能は、各走行の終了時にも大いに役立ち、当初の押し出し地点から数マイルも離れた地点にいることもある「JCBハイドロマックス」まですばやく移動することができた。

今回の挑戦により、「JCBハイドロマックス」は、時速 406.320 マイルという水素エンジン車としての地上最高速度新記録を樹立し、そしてそのドライバーを務めたのは、世界地上最高速度記録保持者のアンディ・グリーンOBEであった。

活躍するディフェンダー・オクタとJCBハイドロマックスの様子をみる