- メルセデス・ベンツ / EQE350+(2024)
“ちょうどいい”が宿るEVメルセデス
EQS譲りの上質さと、日常に馴染む絶妙なサイズ感。1300万円級の完成度を、いま500万円台で味わえるEQE350+。未来感だけでは終わらない、“自然に薦めたくなるEVメルセデス”だった。

薦めたい理由は
EQSは、これまでセダン・SUV含め複数取り扱ってきたし、実際に何度も触れ、乗ってきた。
だが今回のEQE、実は初めてである。
理由は単純だ。
中古車相場が、随分とこなれてきたから。
2026年5月時点。
2024年式・走行2万km弱の個体が、500万円台半ば。
これには正直驚いた。
何しろ新車時は、乗り出し1300万円オーバーのクルマだ。
その完成度を知っているからこそ、「今こそお薦めしたい」と強く感じた。
変わらない上質さ
早速乗り込む。
まず第一印象。
EQSとの違いが、パッと見ただけではわからない。
それもそのはずで、EQSと同じ「EVA2」と呼ばれるEV専用プラットフォームを採用している。
つまりこれは、単なる廉価版ではない。
メルセデスがEVで目指した上質さを、そのまま受け継いでいる。
室内空間の広さも十分。
EQSの美点であったあの未来的な空気感も、きちんと受け継がれている。
走り出して感じる、滑らかで静かな加速。
そしてどこまでもフラットな乗り味。
「ああ、やっぱり上質だな」
自然とそう思わせる。
絶妙なサイズ感
だが、このクルマにはEQSと決定的に違う部分がある。
それが、サイズだ。
EQEは、全長4970mm × 全幅1905mm × 全高1495mm。
対するEQSは、全長5130mm × 全幅2035mm × 全高1725 mm。
数字で見ると、その差は想像以上に大きい。
もっとも、EQSですら実寸を感じさせない取り回しの良さを持っていた。
そこがメルセデスの凄さでもある。
だがEQEはさらに自然だ。
さらに印象的なのは、もうワンランク小さいクルマのように扱える取り回しの良さだ。
最小回転半径4.9mという数字も大きいが、それ以上に、身体に馴染んでいく感覚が実にメルセデスらしい。
この絶妙なサイズ感が、EQE最大の魅力かもしれない。
近づいた距離
そして今回の個体は、パタゴニアレッド。
未来的なデザインの中に、どこか温度感を感じさせる色味である。
EVというと、無機質なイメージを持つ人も少なくない。
だがこのEQEは違う。
静かで、滑らかで、先進的。
それでいて、ちゃんと“クルマらしい豊かさ”が残っている。
さらに、デジタルインテリアPKGやBurmesterサウンド、パノラマガラスルーフなど、装備内容も非常に充実している。
そして何より、この完成度を持ちながら、今や500万円台で狙えるという事実。
新車価格だけを見ると、どうしても遠い存在に感じるクルマだった。
だが今は違う。
むしろ、このタイミングだからこそ、非常に“美味しい”一台になっている。
EVという選択肢に、まだどこか距離を感じている方にも、ぜひ一度触れてみてほしい。
EQEは、未来のクルマというより、“アップデートされたメルセデス”として非常によくできている。
だからこそ、自然に薦めたくなるのである。

18歳で免許を取ったその日から、好奇心と探究心のおもむくままに車を次々と乗り継いできた。あらゆる立場の車に乗ってきたからこそわかる、その奥深さ。どん...
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