• アウディ / TTロードスター 2.0 クワトロ(2016)

オープンカーを日常に変える

オープンスポーツカーに憧れはあるものの、本当に毎日乗れるのか。セカンドカーとして所有する余裕がなければ、なおさらです。そうした現実を考えると、オープンカーはどこか特別な存在として、日常から切り離して考えてしまいがちです。 しかし、アウディTTロードスターは少し違います。このモデルは、オープンスポーツカーを日常の選択肢にしてくれる一台です。

アウディ・TTロードスター 2.0 クワトロ (2016)オープンカーを日常に変える

まず気になるのはサイズ感でしょう。

2ドアクーペやロードスターに触れると、意外と気になるのがドアの長さです。駐車場の枠内に収まったとしても、隣のクルマに気を遣わず乗り降りできるのか。そもそも行き先の駐車場に問題なく停められるのか。

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TTも2ドア車ならではのドアの長さには気を遣いますが、コンパクトな全長と見切りのよいボディは、日常での扱いやすさにつながっています。

ボディサイズは全長4180mm×全幅1830mm×全高1360mm。スポーツカーらしい低い着座位置に慣れてしまえば、街中での移動から高速道路での長距離走行まで、普段使いにも無理なく付き合えるサイズ感です。

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そして、オープンモデルで気になるのが幌の使い勝手です。

TTロードスターの電動ソフトトップは、わずか約10秒で開閉が完了します。さらに、約50km/hまでの走行中でも操作が可能。突然の雨にも慌てず対応できる、この手軽さは大きな魅力です。

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さらに特筆すべきなのが荷室容量。幌を非常にコンパクトに収納するため、オープン時でもトランク容量は変わりません。

ハッチバック形状のTTクーペと比べても容量の減少は約8%にとどまり、280Lを確保しています。

ここまで見ても、TTロードスターが高い実用性を備えていることは十分伝わるはずです。

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そして、やはりTTを選びたくなる最大の理由はデザインにあります。

初代から3代目まで、シルエットやコンセプトを大きく変えることなく、曲線を巧みに使った独自のスタイルを守り続けてきました。

ホイールアーチの造形やボンネットラインなど、機能性だけでは説明できないデザイナーのこだわりが細部にまで宿っています。ここまで一貫した美意識を持つクルマは、近年ではむしろ貴重な存在かもしれません。

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そして今回のTTロードスターでぜひ注目したいのが、このボディカラーです。

「ベガスイエロー」と名付けられた鮮やかなカラーは特別感にあふれています。オープンスポーツカーだからこそ、この刺激的な色味も決してやり過ぎには映りません。

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この車両にはSラインパッケージが装着され、スポーティなエクステリアに仕上げられています。

さらに、ロードスターならではのシルバーのフロントウインドウフレームが、鮮やかなベガスイエローとの美しいコントラストを生み出しています。

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また、マトリクスLEDヘッドライトも装備。対向車や先行車を検知し、その部分だけハイビームを遮光する先進機能を備えています。

機能面だけでなく、デザイン面でも注目したいのがダイナミックターンシグナルです。フロントとリアのウインカーが内側から外側へ流れるように点灯し、TTの先進的な表情をいっそう際立たせています。

さらにマフラーはレムス製へ変更。純正ではやや大人しい印象のサウンドが、ほどよくスポーティな音色へと変化しているのも嬉しいポイントです。

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インテリアにはレザーパッケージが備わり、ダイヤモンドステッチが施されたファインナッパレザーのSスポーツシートが、スポーティさと上質さを両立しています。

センターコンソールを極力シンプルにまとめた合理的な設計もアウディらしい部分です。

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特に興味深いのが、ダッシュボード中央にモニターを配置しないレイアウト。ナビゲーションをはじめとする情報表示は、12.3インチのアウディバーチャルコックピットに集約されています。メーター表示とナビゲーションを一体化することで、すっきりとした空間を実現しています。

視線移動を最小限に抑えながら情報を確認できるため、ドライバーが運転に集中しやすい空間が作り込まれています。

Bang & Olufsen サウンドシステムも装備されており、複数のスピーカーが生み出す立体的なサウンドによって、移動時間そのものを豊かなものにしてくれます。

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TTロードスターの中でも、特に魅力的な装備内容を備えた一台。

TTは2023年に生産を終了しました。こうしたサイズ感と実用性を備えたガソリンエンジンのオープンスポーツカーは、現在では選択肢が限られています。

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だからこそ、この絶妙なサイズ感と高い完成度には価値があります。

特別な日にだけ屋根を開けるのではなく、いつもの道で、いつものようにオープンエアを楽しむ。TTロードスターが教えてくれるのは、そんな贅沢のあり方です。

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Written By
HINATA NAGAI

絵本よりも中古車情報誌を隅々まで読み込んでいた幼い頃。それ以来、ずっとクルマに魅せられてきた。高校生の時に初めたInstagram「hinacars」では6年間で200...

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