- トヨタ / アリスト V300(1997)
大人の快速セダン
日本のスポーツセダンが小気味よい走りで勝負していた時代に、真っ向から海外のパワフルなスポーツセダンに挑んだのがトヨタアリストです。 「走りを忘れた大人たちへ」という名コピーの通り、高級感と速さを両立した独自の世界観を築きました。

今回のV300ベルテックスエディションは、そのイメージを決定づけた名機 2JZ-GTE を搭載する2代目モデルです。
80スープラと同じ3.0L直6ツインターボは国内の規制ギリギリの最大出力280PS/最大トルク451Nmを誇ります。
ATのみの設定ながら余裕ある加速と厚みのあるトルクを快適に味わえます。
ジウジアーロ率いるイタルデザインが手掛けた、初代アリストの流れを汲む滑らかなフォルムは、2代目でも健在。
ベルテックスエディション専用17インチアルミホイールや、トランクスポイラーが残る個体は年々減っています。純正度の高さは購入する際にも注目したいポイントでしょう。
内装はシンプルで扱いやすく、それでいて質感の高さもしっかり感じられます。
夜に浮かび上がるオプティトロンメーターは視認性の高さはもちろん、なんといってもカッコいい。今見るとデジタルメーターにも見えますが、文字盤が光る自発光式のアナログメーターです。
さらに、ステアリングのボタンで変速できるステアシフトも当時としては先進的で、走りへのこだわりが感じられます。
登場から約30年が経とうとしているモデルとは思えない装備ですが、当時のトヨタがこのクルマに注いだ熱量を感じられるポイントでもあります。
走行5.3万キロという少なさに加え、内装の状態からも大切に扱われてきたことが伝わる一台です。
名機のエンジン、上質な質感、そして独特の存在感。
90年代スポーツセダンが再評価される今、アリストはどれにも引けを取らない刺激を与えてくれるモデルだと思います。

絵本よりも中古車情報誌を隅々まで読み込んでいた幼い頃。それ以来、ずっとクルマに魅せられてきた。高校生の時に初めたInstagram「hinacars」では6年間で200...
Learn More



