• ランドローバー / レンジローバースポーツ SV エディションONE(2024)

磨き上げられた“レンジローバースポーツ”

ラグジュアリーSUVとしての快適性を保ちながら、スポーツカーのような鋭さまで手に入れたレンジローバースポーツ SV。カーボンホイールや635PSのV8だけでは語れない、“完成された違和感”がこの一台にはある。

レンジローバースポーツ SV エディションONE(2024)磨き上げられた“レンジローバースポーツ”

男心をくすぐる装い

まずこの車は、乗り込む前から只者ではない。

視線を奪われるのは、23インチの大径ホイール。

近年ではこのサイズ感にも随分慣れてきたが、よく見るとその素材はカーボン。

ホイールがカーボン製。まずそこに驚く。

調べると、この4本のカーボンホイールによって約35kg以上の軽量化に貢献しているという。

レンジローバースポーツ SV エディションONE(2024)磨き上げられた“レンジローバースポーツ”

しかも単なる車重の話ではない。

バネ下重量の軽減。つまり、走りの質そのものに直結する部分だ。

さらにそこへ組み合わされるのが、ブレンボ製8ポットキャリパーとカーボンセラミックブレーキ。

この存在感だけでも、男心を大いに刺激してくる。

レンジローバースポーツ SV エディションONE(2024)磨き上げられた“レンジローバースポーツ”

そしてボディカラーの「カーボンブロンズ・マットフィニッシュ」。

これがまた絶妙だ。

派手ではない。だが圧倒的に特別。

光の当たり方で陰影を変えながら、細かなディテールの造形をより強調していく。

エクステリア全体を見渡すと、レンジローバースポーツというモデル名の“スポーツ”を、徹底的に磨き上げたモデルなのだと理解できる。

レンジローバースポーツ SV エディションONE(2024)磨き上げられた“レンジローバースポーツ”

もちろんインテリアにも抜かりはない。

視覚的にも、触覚的にも、ラグジュアリーとスポーツが高い次元で共存している。

レンジローバースポーツ SV エディションONE(2024)磨き上げられた“レンジローバースポーツ”

無敵のレンジローバー

そしてエンジンを始動し、走り出す。

そこでさらに驚かされる。

この車、ドライブモードによってまるで別人格のように表情を変えてくる。

レンジローバースポーツ SV エディションONE(2024)磨き上げられた“レンジローバースポーツ”

穏やかに流している時は、実に英国紳士的。静かで、品があり、どこまでも余裕がある。

だがモードを切り替えた瞬間、空気が変わる。

レンジローバースポーツ SV エディションONE(2024)磨き上げられた“レンジローバースポーツ”

野性味。その言葉が自然に浮かぶほど、車のキャラクターが一気に研ぎ澄まされる。

アクセルレスポンス。
足まわり。
ステアリング。

すべてが一段と鋭くなる。

しかもそれが、ただ過激なだけではない。ちゃんと“レンジローバーらしさ”を残している。

レンジローバースポーツ SV エディションONE(2024)磨き上げられた“レンジローバースポーツ”

思えばレンジローバーという車は、長年独特の魅力を持っていた。

圧倒的な快適性。ゆったりとした気持ちよさ。

だがその反面、どこかで少し我慢を強いられる部分もあった。

例えば、機敏性。
例えば、スポーツ性。

快適さと引き換えに、多少の鈍さを受け入れる。

それもまたレンジローバーの個性だった。

レンジローバースポーツ SV エディションONE(2024)磨き上げられた“レンジローバースポーツ”

だがこのレンジローバースポーツ SVは違う。

快適なのに速い。上質なのに鋭い。

そのどちらも成立している。

つまりこれは、“無敵のレンジローバー”なのだ。

レンジローバースポーツ SV エディションONE(2024)磨き上げられた“レンジローバースポーツ”

しかも単なるハイパワーSUVでは終わらない。

磨き上げられた技術と、レンジローバーというブランドが積み重ねてきた思想。

その両方が重なった結果として、この車は成立している。

レンジローバースポーツ SV エディションONE(2024)磨き上げられた“レンジローバースポーツ”

英国的ラグジュアリーと、本気のスポーツ性能。

本来であれば相反するはずのものを、ここまで高次元でまとめ上げてしまう。

その完成度には、ただただ圧倒される。

そして改めて思う。

“レンジローバースポーツ”という名前は、決して飾りではなかったのだと。

レンジローバースポーツ SV エディションONE(2024)磨き上げられた“レンジローバースポーツ”
Written By
HIROYUKI KONO

18歳で免許を取ったその日から、好奇心と探究心のおもむくままに車を次々と乗り継いできた。あらゆる立場の車に乗ってきたからこそわかる、その奥深さ。どん...

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