• ランドローバー / レンジローバースポーツ 5.0 V8(2009)

時間を経て、価値が輪郭を持ち始めるクルマ

新しさではなく、積み重ねられた価値に惹かれる一台。自然吸気V8の余裕ある力感と、現代でも扱いやすいサイズ。その両立が、このレンジローバー・スポーツに独特の奥行きをもたらしている。

レンジローバー・スポーツ 5.0 V8(2009)時間を経て、価値が輪郭を持ち始めるクルマ

今なお惹かれる理由

クルマには、時間を経て初めてその価値が立ち上がってくるものがある。

このレンジローバー・スポーツは、まさにそういう一台だ。

新車当時は“ラグジュアリーSUVの一角”として語られていた存在も、いま振り返れば、その本質はもう少し違うところにあったように感じる。

レンジローバー・スポーツ 5.0 V8(2009)時間を経て、価値が輪郭を持ち始めるクルマ

RESENSEでは、この世代のレンジローバー・スポーツを継続的に取り扱ってきた。

特に状態の良い個体に関しては、いまなお積極的に仕入れを行っている。

それは単なる人気や相場の話ではなく、このクルマが持つ構造的な価値が、時間とともに浮き彫りになってきているからだ。

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レンジローバーらしさを持ちながらも

まずはサイズから触れておきたい。

これは多くの方にとっての共通言語になる。

例えばトヨタ・ハリアー。
全長4740mm × 全幅1855mm × 全高1660mm。

対して、このレンジローバー・スポーツは
全長4795mm × 全幅1935mm × 全高1785mm。

レンジローバー・スポーツ 5.0 V8(2009)時間を経て、価値が輪郭を持ち始めるクルマ

数字だけを見ればひと回り大きい。

しかし実際の取り回しは驚くほど自然で、街中でも過度なストレスを感じることはない。

つまりこのクルマは、レンジローバーらしい威風堂々とした存在感を持ちながらも、現代の生活にきちんと収まるサイズ感を備えている。

レンジローバー・スポーツ 5.0 V8(2009)時間を経て、価値が輪郭を持ち始めるクルマ

今はない豊かさ

そして、この個体の核心にあるのが5.0リッターの自然吸気V8だ。

いまの時代、このエンジンの存在そのものがすでに贅沢である。

ダウンサイジングや電動化が進む中で、排気量という“余白”をそのまま持っているような感覚。

アクセルを踏み込めば、無理に演出されたものではない、自然な力強さがじわりと立ち上がる。

レンジローバー・スポーツ 5.0 V8(2009)時間を経て、価値が輪郭を持ち始めるクルマ

耳に届くV8のサウンドも、主張しすぎることなく、どこか抑制された大人の余裕として響く。

速さを誇示するためではなく、豊かさとして存在しているエンジン。

それがこのクルマの本質だ。

レンジローバー・スポーツ 5.0 V8(2009)時間を経て、価値が輪郭を持ち始めるクルマ

これからどんな時を

また、この世代のレンジローバー・スポーツが持つもうひとつの魅力は、その“距離感”にある。

クラシックレンジやセカンドレンジのような、純粋な機械としての魅力。

そこに憧れはあるものの、現代で乗るには一定の覚悟も伴う。

その点、このモデルは現実的な扱いやすさと、レンジローバーとしての本質を高い次元で両立している。

レンジローバー・スポーツ 5.0 V8(2009)時間を経て、価値が輪郭を持ち始めるクルマ

言い換えれば、“理解して選ぶレンジローバー”だ。

威風堂々とした佇まい。
街に馴染むサイズ。
そして、今では得難い自然吸気V8。

それらすべてが過不足なく成立している。

レンジローバー・スポーツ 5.0 V8(2009)時間を経て、価値が輪郭を持ち始めるクルマ

だからこそ、このクルマには「時間」がよく似合う。

新しさではなく、積み重ねによって浮かび上がる価値。

スペックではなく、構造としての魅力。

そして所有することで、少しずつ理解していく奥行き。

RESENSEで言うところの、“CAVE的な一台”である。

このクルマが似合うのは、きっと「新しいから選ぶ」のではなく、「理解して選ぶ」人だろう。

そして、この個体との出会いをRESENSEとして提供できることを嬉しく思う。

どんな方のもとで、このレンジローバーがさらに時間を重ねていくのか——その続きが、少し楽しみでもある。

レンジローバー・スポーツ 5.0 V8(2009)時間を経て、価値が輪郭を持ち始めるクルマ
Written By
HIROYUKI KONO

18歳で免許を取ったその日から、好奇心と探究心のおもむくままに車を次々と乗り継いできた。あらゆる立場の車に乗ってきたからこそわかる、その奥深さ。どん...

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