- メルセデス・ベンツ / GLE450 4マティック スポーツ(2019)
今もっともメルセデスらしい
メルセデス・ベンツGLE450 4マティック・スポーツはGLEのなかでも希少なパワートレインを搭載する。同時にもっともメルセデスらしいモデルである。

メルセデス・ベンツGLEの中身
2019年6月、2代目メルセデス・ベンツGLEが発表された。GLEの前身は1998年に誕生したMクラス。SUVモデルの先頭に「GL」がつき、それに続くローマ字がサルーンと同じくサイズのヒエラルキーを示す。GLEはつまり、Sよりひとつ小さく、Cより大きい。
パワートレインの展開は、2リッター直4ディーゼルターボの「GLE300d」、3リッター直6ディーゼルターボの「GLE400d」、3リッター直列6気筒ターボ+ISGの「GLE450」。
今回の主役は「GLE450」だ。聞くに新車時、ディーゼルが圧倒多数を占めるという。貴重な体験になるかもしれない。
メルセデス・ベンツGLEの詳細
上にGLSがあるとはいえかなりの存在感。全長×全幅×全高=4940×2020×1780mm。ホイールベース=2995mmとなる。
GLSに比べると全長は約200mm短いが、全幅はGLSを上回る。全高が低いとはいえ、大柄と言うに差し支えないサイズだ。
先代に比べるとホイールベースは2995mm、全長は125mmのストレッチを果たしている。全モデル標準装備の3列目シートも特徴だ。
資料によると2列目シートのレッグルームは先代から69mm伸び、1045mmに。また100mm前後にスライドする。
3列目シートが立った状態の荷室は160リッター。2〜3列目を全て倒してしまえば2055リッターもの空間が生まれる。
ちょっと面白いなと思ったのが、Cピラーの形状だ。前にグッと倒れ、後端が広いガラスルーフになるこの形はMクラスをオマージュしたもので、視界もよいほうである。
何より全ての動きがすっきりと
走り出して感じるのは、昔からのメルセデス・ベンツ・ファンが好む味付けである点。具体的にはしっとりしなやか。車体がゆったりと動き、ふわりと入力を受け流す。
3種のパワートレインの中で白眉なのは、3リッター直6とISGの協業によるなめらかさである。エンジンの目覚めから振動がなく、気持ちよく回りゆく。
1600rpmで500Nmを生み出すおかげで、アクセルペダルに足を添える感覚をもってほとんど全てのシチュエーションに対応できる。
何より全ての動きがすっきりとしている。
さらに感心するのはハンドルの切れ角の大きさで、体躯の巨大なSUVを運転している感覚がやわらげられる。
はたからみて「よくもこんなに大きなSUVに奥様が……」なんて思うけれど、実際に乗ってしまえば「これは楽だろうな」と納得するのだった。
いま一番メルセデスらしいモデル
もう1つ、GLEの良いところはインテリアのクオリティである。12.3インチワイドディスプレイ+12.3インチコックピットディスプレイは迫力があり、映像はクリアだし、タッチ操作の反応も好ましい。
ウッドの使い方や局面の取り方は落ち着きを与えてくれる。ロールス・ロイスのようにウルトラゴージャスではないにせよ、量販車の王様として、節度と気品ある世界観だ。
また「ハイ、メルセデス!」でエアコン操作までできてしまうMBUX(メルセデス・ベンツ ユーザー エクスペリエンス)が標準でついてくるおかげで車にも馴染みやすい。
こういう車で普段移動出来れば疲れないだろうなあと、うっとりしながらのドライブ体験だった。いま一番メルセデス・ベンツらしいモデル、そしてグレードかもしれないと思った。