昨年10月、FJクルーザーの再来を思わせるコンセプトモデルが登場し、改めてこのクルマの存在が注目を集めました。
北米では2006年から販売されましたが、逆輸入車としての人気と、日本での発売を求める声の多さに応える形で、日本では2010年から正規販売がスタートしました。
ボクにとっては、当時のドラえもんとのコラボCMのイメージが強く、スネ夫のクルマとして記憶に残っています。
FJクルーザーは、当時北米で流行していたレトロデザインの新型車ブームに乗る形で企画されたモデルです。
ただ、アメリカメーカーが旧型車に忠実に寄せていく手法を取ることが多かった中で、このFJクルーザーはレトロデザインと新しさをうまく融合させていました。
レトロな要素として象徴的なのは、やはりフロントグリルでしょう。
今ではトヨタのアフターパーツメーカーや日本車のカスタムシーンでもよく見かけますが、「TOYOTA」のシンプルなローマ字ロゴ。真似してみたくなった人も多かったはずです。
そして、ヘッドライトのデザインを自由に作れるこの時代に、あえて丸目のシンプルなデザインを採用している点も印象的です。
このフロントデザインは、その後のカスタムシーンにも影響を与えた、非常に完成度の高いものだと思います。
さらに、このクルマはカラーチョイスの上手さも魅力です。
街中で目に入る明るいカラーから、落ち着いた燻んだカラーまで。クルマのカラーにこだわりたい人たちにとって、楽しいラインナップが用意されていました。
そしてカラーパッケージを選択すると、そのカラーがインテリアにも反映されるのも嬉しいポイントでした。
もうひとつ特徴的なのは、やはり観音開きのドアです。フロントドアが閉まっているとリアドアは開きませんが、センターピラーレス構造でリアドアは90度近くまで大きく開きます。
人気車種だからこそアフターパーツも豊富で、さらに個性的なフォルムや走りへ仕上げていけるのも、魅力ひとつでしょう。
FJクルーザーの良さはデザインだけではありません。276ps/380Nmを発生する4リッターV6エンジンの余裕ある走りも、大きなポイントです。
相棒と呼べるクルマを探している人には、ぜひ一度見てほしい一台です。

永井陽向 Hinata Nagai
絵本よりも中古車情報誌を隅々まで読み込んでいた幼い頃。それ以来、ずっとクルマに魅せられてきた。高校生の時に初めたInstagram「hinacars」では6年間で2000台以上の写真と解説を投稿。最新モデルから名車と呼ばれるクラシック、そして誰も気に留めないような隠れた一台まで。日々クルマとの新しい出会いがあり、そのたびに胸が高鳴る。その“ワクワク”を、クルマオタクとしての視点で丁寧に言葉へ落とし込みながら、読者のクルマ人生をより豊かにしていきたいと考えている。








