• フォルクスワーゲン / ゴルフカブリオレ(2013)

日常に溶け込むオープンカー(後編)

クルマ好きなら一度は所有したいオープンカー。 空気が澄み始める秋は、まさにベストシーズンです。 選択肢が少なくなった今、日常で使いながらオープンの開放感も楽しめる2台を紹介します。 後編は、フォルクスワーゲンのゴルフカブリオレです。

フォルクスワーゲン・ゴルフカブリオレ(2013)日常に溶け込むオープンカー(後編)

ゴルフにとってカブリオレは、1979年から続く伝統的な存在です。

2002年に一度その歴史を止めますが、約9年の空白を経て2011年、6代目をベースに復活しました。

そして2016年に生産を終えたこの世代が、現在のところ最後のゴルフカブリオレです。

そう思うと、今あらためて価値が際立ちます。

フォルクスワーゲン・ゴルフカブリオレ(2013)日常に溶け込むオープンカー(後編)

トップを閉じても開けても、ハッチバックよりスポーティに見えるのがこのモデルの魅力。

低く伸びやかなルーフラインと、2ドアならではの長いドアによって、ゴルフらしさを残しながらもどこか優雅です。

オープン時の姿もすっきり。

従来のゴルフにあった、横転時に乗員を保護する固定式ロールバーが見えないのは、必要時に飛び出す機構へ変更されたためです。

トップの開閉は約10秒。30km/h以下なら走行中も操作可能で、街中でも気軽に開け閉めできます。

フォルクスワーゲン・ゴルフカブリオレ(2013)日常に溶け込むオープンカー(後編)

外観は「普通のゴルフ」と言いたくなるものの、細部はきちんと差別化。

テールランプはLED化され、トーンを落とした暗い光がカブリオレの雰囲気に合う。

本来エクスクルーシブは専用17インチを履きますが、この個体はゴルフGTI純正の18インチへ変更されています。

本国にはGTIカブリオレの設定があるため、この組み合わせが自然に見えるのも納得です。

フォルクスワーゲン・ゴルフカブリオレ(2013)日常に溶け込むオープンカー(後編)

内装はベージュ×ブラックのレザーで、通常のゴルフより少し豪華な印象です。

操作系はわかりやすく、ナビはBluetooth対応。
ハンドルにはパドルシフトも備わり、日常の移動に軽い楽しさが加わります。

フォルクスワーゲン・ゴルフカブリオレ(2013)日常に溶け込むオープンカー(後編)

そして強く推したいのが、後部座席の使える広さ。

4シーターのオープンカーには後席がかなり割り切られたモデルもありますが、ゴルフカブリオレは人を乗せることも、荷物置き場として使うことも現実的。

トランクは高さこそないものの十分な容量。

後席を倒せば長尺物も積めるため、オープンカーでありながら実用性はしっかり確保されています。

フォルクスワーゲン・ゴルフカブリオレ(2013)日常に溶け込むオープンカー(後編)

オープンカーに乗るために普段の使い勝手を大きく諦めなくていい。その感覚こそ、ゴルフカブリオレが日常に馴染む大きな理由です。

エンジンは1.4L直4ツインチャージャー。当時のゴルフ・ハイラインと同じユニットで、160ps/240Nmを発生。

必要十分なパワーと、ゴルフらしい経済性が両立しています。

フォルクスワーゲン・ゴルフカブリオレ(2013)日常に溶け込むオープンカー(後編)

このゴルフカブリオレは、まだネオクラシック呼ばれるには少し早い世代。

だからこそ、今のプライスで手に入る現実味があります。それでいて現在では途絶えてしまった「ゴルフのカブリオレ」という文化を味わえます。

フォルクスワーゲン・ゴルフカブリオレ(2013)日常に溶け込むオープンカー(後編)

オープンカーを特別な日のために用意するのではなく、普段の生活そのものを少しだけ開放的にする。

ゴルフカブリオレは、その距離感がとても上手な一台です。

フォルクスワーゲン・ゴルフカブリオレ(2013)日常に溶け込むオープンカー(後編)
Written By
HINATA NAGAI

絵本よりも中古車情報誌を隅々まで読み込んでいた幼い頃。それ以来、ずっとクルマに魅せられてきた。高校生の時に初めたInstagram「hinacars」では6年間で200...

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