• ボルボ / C40 リチャージツイン(2022)

北欧の感性と電気の相性

走り出してすぐ、その完成度の高さに驚かされた。EVならではの滑らかさと、ボルボらしい落ち着きが自然に調和するC40。北欧デザインの美意識と電動化技術が無理なく結びついた一台は、想像以上に魅力的な存在だった。

ボルボ・C40 リチャージツイン(2022)北欧の感性と電気の相性

想像以上の完成度

正直に告白すると、乗り込む前はここまで良い車だとは思っていなかった。

何気なく乗り込み、走らせてみる。

乗り味の良さや内外装の質感から、勝手に数千km、多くても1万km台前半くらいの個体だろうと思い込んでいた。

そして後から走行距離を確認して驚いた。

4万km半ば。想像していた数字よりはるかに多く、思わず二度見したほどだった。

それほどまでに車全体の完成度が高かった。

ボルボ・C40 リチャージツイン(2022)北欧の感性と電気の相性

ボルボというブランドに対して、安全性や実用性への信頼は以前から持っていた。ただ、乗り味という観点では必ずしも、真っ先に思い浮かぶブランドではなかったのも事実である。

ところがこのC40は違う。

アクセルを踏み込んだ瞬間から、EV特有のレスポンスの良さとボディの一体感が非常に気持ちいい。

ボルボ・C40 リチャージツイン(2022)北欧の感性と電気の相性

特に印象的なのは、車重の重さを感じさせない自然な身のこなしだ。

これは電動化によって得られた低重心化の恩恵も大きいのだろう。ボルボらしい落ち着きと、EVならではの滑らかさが実に高い次元で融合している。

ボルボ・C40 リチャージツイン(2022)北欧の感性と電気の相性

デザインの力

改めて感じたのは、電気自動車とこのサイズ感の相性の良さである。

必要以上に大きくない。街中でも扱いやすい。

それでいて高速道路では安定感がある。

EVがもっとも輝くサイズのひとつなのではないかと思った。

ボルボ・C40 リチャージツイン(2022)北欧の感性と電気の相性

そしてC40は見た目も魅力的だ。

クーペSUVというスタイルは好き嫌いが分かれるジャンルだが、ボルボが手掛けると不思議と嫌味がない。

特にこの個体のボディカラー。

個人的にもかなり好みだった。

駐車場で振り返る。近づく。また眺める。

そんな何気ない時間さえ少し楽しくなる。

デザインの力とはこういうものなのだと思う。

ボルボ・C40 リチャージツイン(2022)北欧の感性と電気の相性

さらに室内へ目を向けると、ボルボらしい北欧デザインの世界が広がる。

中でも印象的なのがダッシュボードの発光式パネルだ。

アビスコ国立公園の地形をモチーフにしたバックライト付きパネル。

周囲の明るさに合わせて柔らかく発光するその演出は、単なる加飾ではなく北欧の風景そのものを車内へ持ち込んだような美しさがある。

こういう部分を見ると、ボルボは単に移動手段を作っているのではなく、暮らしの道具としての車を作っているのだと感じる。

ボルボ・C40 リチャージツイン(2022)北欧の感性と電気の相性

中古車ならではの魅力

そしてもうひとつ驚いたのが価格である。

記事を書くために改めて新車価格を調べ、現在の中古車相場との開きを確認した。

電気自動車では珍しい話ではない。

とはいえ毎回驚かされる。

ボルボ・C40 リチャージツイン(2022)北欧の感性と電気の相性

新車時には手が届かなかった価格帯の車が、数年後には現実的な選択肢になる。

それは中古車ならではの面白さでもある。

今回のC40はまさにそんな一台だ。

ボルボ・C40 リチャージツイン(2022)北欧の感性と電気の相性

北欧の感性。ボルボの安全思想。そしてEVならではの滑らかさ。

そのすべてが自然に調和したC40。

そんな魅力的なクルマだった。

ボルボ・C40 リチャージツイン(2022)北欧の感性と電気の相性
Written By
HIROYUKI KONO

18歳で免許を取ったその日から、好奇心と探究心のおもむくままに車を次々と乗り継いできた。あらゆる立場の車に乗ってきたからこそわかる、その奥深さ。どん...

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