• マセラティ / グラントゥーリズモMC(2017)

優雅にして生々しい

このクルマに搭載される4.7リッター自然吸気V8 DOHC 32バルブは、マラネッロで組み上げられたこの世代のマセラティを象徴するエンジンです。 シンプルな自然吸気。音にこだわるブランドの哲学がそのまま形になったエンジンであり、イタリア流ラグジュアリーの象徴でもあります。

マセラティ・グラントゥーリズモMC(2017)優雅にして生々しい

まず、この見た目。

ロングノーズの車体は、優雅で滑らかなラインを描きながら、どこか粋な雰囲気を纏います。

縦に構えたグリル、トライデント、中央寄りのマフラー。美しさとワルさが同居するデザインです。

マセラティ・グラントゥーリズモMC(2017)優雅にして生々しい

そしてこのMCというグレードは、グラントゥーリズモが持つGTとしての優雅さを残しながら、走りの輪郭をさらに鮮明にしたモデルです。

足回りが分かりやすく、軽量な20インチ鍛造アルミホイールを標準装備し、タイヤにはピレリP ZEROを組み合わせ、走りのための足元を整えています。

走りのために仕立てられた組み合わせを揃えています。

マセラティ・グラントゥーリズモMC(2017)優雅にして生々しい

深いネイビーのボディに対して、室内は明るいベージュ系レザー。

相性の良さは言うまでもなく、レザーの香りと質感がマセラティらしい空間をつくります。

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ステッチやシフトノブまで丁寧に仕立てられ、随所にレザーとカーボンを配置。

ダッシュボードには「GranTurismo MC」のロゴが入り、伝統的なセンターのアナログ時計も残されています。

マセラティ・グラントゥーリズモMC(2017)優雅にして生々しい
マセラティ・グラントゥーリズモMC(2017)優雅にして生々しい

そしてアナログメーター。

回転数を針で追いながら自然吸気V8エンジンを回していく感覚は、いま改めて触れると想像以上に濃密です。

マセラティ・グラントゥーリズモMC(2017)優雅にして生々しい

さらに、後期型を選びたくなる理由のひとつが、インフォテインメントの進化。

タッチ式8.4インチモニターが採用され、スマートフォンとの接続も容易になっています。

V8の音を楽しむクルマではありますが、長距離を流すGTとして、harman/kardonのプレミアムサウンドを備えているのも抜かりありません。

マセラティ・グラントゥーリズモMC(2017)優雅にして生々しい

そして冒頭でもご紹介した最大の魅力、4.7リッターV8エンジン。最大出力460ps、最大トルク520Nmを発生させます。

アクセル操作に対して素直に立ち上がる力と、回転を重ねるほど高揚していくフィーリング。そして圧倒的なサウンド。

マセラティ・グラントゥーリズモMC(2017)優雅にして生々しい

油圧式パワーステアリングが伝える路面の感触も濃く、速さそのものより、クルマを自分で動かしているという実感が残ります。

MCストラダーレ時代の電制トランスミッションとは異なり、このMCでは6速ATを採用。日常域での扱いやすさを手に入れながら、パドルを使えばV8を積極的に回して楽しめます。

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現行グラントゥーリズモがV6ツインターボと電動化へ進んだことで、この自然吸気V8を積む初代の個性は、むしろ以前より明確になりました。

優雅に街を流す姿からは想像できないほど、走らせれば荒々しく、生々しい。その振れ幅の大きさこそ、このグラントゥーリズモMCというクルマの贅沢なのかもしれません。

マセラティ・グラントゥーリズモMC(2017)優雅にして生々しい
Written By
HINATA NAGAI

絵本よりも中古車情報誌を隅々まで読み込んでいた幼い頃。それ以来、ずっとクルマに魅せられてきた。高校生の時に初めたInstagram「hinacars」では6年間で200...

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