ロールス・ロイス・レイス(2016)レイスと紡ぐ、終わらない旅

数あるクーペの中でも、“最高峰”の一台として語られる存在です。

2013年、セダンのロールス・ロイス・ゴーストをベースにした2ドアクーペとしてデビューしました。

数あるクーペの中でも、“最高峰”の一台として語られる存在です。

2013年、セダンのロールス・ロイス・ゴーストをベースにした2ドアクーペとしてデビューしました。

ロールス・ロイス・レイス(2016)レイスと紡ぐ、終わらない旅

ファストバックのように流れるルーフラインから、なだらかにテールへ続く造形。

その姿は美しいだけでなく、レイスの哲学そのものを体現しています。

ロールス・ロイス・レイス(2016)レイスと紡ぐ、終わらない旅

そして、ロールス・ロイスの伝統と格式を象徴する、逆開きのコーチドア。

この特別な装備は、乗り降りの瞬間さえオーナーを主役に変えてくれます。

長く重いドアを引く所作さえ、電動開閉アシストによって優雅な体験へと変わります。

スイッチはダッシュボード端に控えめに配置され、乗り込んだあと軽く押すだけで、ドアは静かに閉まります。

ロールス・ロイス・レイス(2016)レイスと紡ぐ、終わらない旅

フロントには、伝統のパルテノン神殿を模したメッキグリル。

スピリット・オブ・エクスタシーも昇降式が採用され、前期型であっても“ロールス・ロイスであること”を力強く物語ります。

ロールス・ロイス・レイス(2016)レイスと紡ぐ、終わらない旅

今回の個体は、ホワイトとシルバーの組み合わせ。

純正21インチホイールには、走行中もロゴが水平を保つフローティングキャップが備わります。

そして唯一の差し色となるのが、職人の手で描かれる赤いコーチライン。

2本のダブルラインがテールランプへ向かって伸びる姿は、まさに工芸品のようです。

ロールス・ロイス・レイス(2016)レイスと紡ぐ、終わらない旅

内装はベージュレザー。

最高級の素材と美しさが融合した空間には、あえて残されたアナログ時計やライトスイッチ、ステアリングのクラシカルな意匠が落ち着きを添えています。

大人4人がしっかり乗れる居住性も、このクルマならではの魅力です。

ロールス・ロイス・レイス(2016)レイスと紡ぐ、終わらない旅

静かで快適な移動を支えるのは、6.6リッターのV12ツインターボ。

ベースのゴーストと同系統のエンジンながら、632PS/800Nmへと大幅に強化されています。

2.4トンの巨体でありながら、前後重量配分にも配慮された設計である点も見逃せません。

後期型では、よりドライバーズカーとしての個性を強めたレイス ブラックバッジが登場しますが、前期型のレイスにも、ハンドルを握る歓びは確かに備わっています。

ロールス・ロイス・レイス(2016)レイスと紡ぐ、終わらない旅

今回の主役は、走行距離7万kmオーバーという個体です。

長くガレージで眠るクルマも多い中、このレイスは“走りながら時間を重ねてきた”一台といえます。

記録簿もきちんと残され、距離に応じて丁寧にメンテナンスされてきたことがうかがえます。

距離を気にする方にとっても、むしろ興味深い条件かもしれません。

ロールス・ロイス・レイス(2016)レイスと紡ぐ、終わらない旅

最高峰のラグジュアリーカーとともに、気兼ねなく遠くまで走っていける。

そんな一台だからこそ、その価値は乗り続けるほどに深まっていきます。

ロールス・ロイス・レイス(2016)レイスと紡ぐ、終わらない旅
  • 永井陽向 Hinata Nagai

    絵本よりも中古車情報誌を隅々まで読み込んでいた幼い頃。それ以来、ずっとクルマに魅せられてきた。高校生の時に初めたInstagram「hinacars」では6年間で2000台以上の写真と解説を投稿。最新モデルから名車と呼ばれるクラシック、そして誰も気に留めないような隠れた一台まで。日々クルマとの新しい出会いがあり、そのたびに胸が高鳴る。その“ワクワク”を、クルマオタクとしての視点で丁寧に言葉へ落とし込みながら、読者のクルマ人生をより豊かにしていきたいと考えている。

    著者の記事一覧へ

メーカー
価格
店舗
並べ替え