仏DS ブランドコンセプトの起源「DS 19」 2025年に誕生70周年

1955年10月6日、パリ・モーターショーで初公開された「DS 19」は、来場者を驚嘆させ、自動車の常識を覆す存在として車の歴史にその名を刻んだ。

1955年10月6日、パリ・モーターショーで初公開された「DS 19」は、来場者を驚嘆させ、自動車の常識を覆す存在として車の歴史にその名を刻んだ。

2025年に誕生70周年

DSのブランドコンセプトの起源となった「DS 19」が、2025年に誕生70周年を迎えた。

「DS 19」のハイドロニューマチック・サスペンションによる滑らかな乗り心地、油圧式ステアリングやブレーキによる操作性、そして未来的なフォルムは、当時の自動車業界に新たな基準を打ち立てた。

また、単なる技術革新にとどまらず、現在のDSを形づくるブランドの哲学―すなわち「前衛的な精神」「サヴォア・フェール=匠の技」「フランス的エレガンス」を体現した伝説的なモデルとして、世界の自動車史に革命をもたらした。

仏DS ブランドコンセプトの起源「DS 19」 2025年に誕生70周年

DSはその後も進化を続けており、1958年に発表したプレステージモデルが大統領専用車として採用され、フランスの美意識と技術力を象徴する存在として広く認知される。

さらに1960年代には、カブリオレや「DS 21」が登場。回転式ヘッドライトや電子制御インジェクションなどの革新的な技術を取り入れ、1975年までに累計150万台以上が生産された。

DSは芸術作品としても評価され、哲学者ロラン・バルトは「ゴシック大聖堂に匹敵する」と称賛。映画や広告の世界でもその存在感を放った。

2014年、DSは独立したブランドとして新たなスタートを切って以降、エレガンスと先進性を融合させたモデルを展開し続け、プレミアムブランドとしての個性と価値を築いている。

そして70周年を迎えた今、DSは次なる章へと歩みを進めており、100%電気の新たなフラッグシップモデル、「DS N°8(ディーエス ナンバーエイト)」を日本で来春に発売予定。

新しいSUVクーペスタイルを表現する洗練されたデザインと、WLTPモードで航続距離691kmを誇る先進の電動パワートレインなど、パリの美学と先進的なテクノロジーが融合したこのモデルは、DS史上もっとも贅沢で革新的な一台として次なる時代を切り拓く存在となる。

DS N°8(ディーエス ナンバーエイト)を映像で

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