個人的に、このモデルが登場したときは感激しました。8シリーズという名前自体も大好きですし、それがカブリオレとして用意されたのだからなおさらです。
改めて考えると「8」という数字はBMWの頂点みたいなところがあって、これまでにもi8やZ8といった象徴的なモデルが、この数字を背負ってきました。
30年以上前、E31型8シリーズは6シリーズの上位に位置するフラッグシップGTとして登場。
2代目となる現行モデルは、クーペはもちろん、E31型では叶わなかったカブリオレ、そして4ドアのグランクーペがラインナップしました。
30年前は850がV12、840がV8でしたが、現行は850がV8、840は直6になります。
この赤いカブリオレは、840iで3リッター直列6気筒ツインスクロールターボ。
捉え方によっては最もベーシックだと感じますが、340ps/500Nmというスペックはドライブには十分。
そんな事よりこのバンパー・・・見たことない!
hinacarsは毎回、わからないことがあれば、海外の売り物まで調べ尽くすのですが、これが近年稀に見る大捜索になりました。
まず目をつけたのが、ボディのアヴェンチュリン・レッドが、オーダーのBMW Individualカラーということ。
次に、市場台数のチェック。それもない。
しかしとあることに気が付きます。
Mスポーツではない?まさかと思い、日本の仕様書をチェック。
標準装備の欄にMエアロダイナミクスパッケージがチェックされている事実。
実はこの仕様、日本では設定がないんです。しかし、正真正銘のディーラー車。
もしかしたら、このMスポーツエアロなしのカブリオレ、ディーラー車は日本に1台かもしれません。
さらにBMWマニアに朗報なのは、この個体、入庫後にMスポーツホイールにドレスアップしたそうで、純正ホイールも残っているとのことです!

永井陽向 Hinata Nagai
絵本よりも中古車情報誌を隅々まで読み込んでいた幼い頃。それ以来、ずっとクルマに魅せられてきた。高校生の時に初めたInstagram「hinacars」では6年間で2000台以上の写真と解説を投稿。最新モデルから名車と呼ばれるクラシック、そして誰も気に留めないような隠れた一台まで。日々クルマとの新しい出会いがあり、そのたびに胸が高鳴る。その“ワクワク”を、クルマオタクとしての視点で丁寧に言葉へ落とし込みながら、読者のクルマ人生をより豊かにしていきたいと考えている。
















